第73話
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用していたから、当然結社にも”黒の工房”の居場所は秘密にしていて”黒の工房”関連の施設だけわからなかったのよ。」
「なるほどな…………って事は、今回の襲撃の目的は黒の工房の本拠地以外の他の拠点の情報も手に入れる事で、後でその拠点も全て襲撃するって算段か?」
レンの答えを聞いて頷いたクロウは目を細めて自身の推測をレンに指摘した。
「大正解♪―――だから、黒の工房の本拠地で黒の工房の他の拠点の情報も手に入ったら、”紫の騎神”の技術による早期の戦線復帰は絶望的になる事は確実よ♪それどころか、運がよければ黒の工房の拠点のどこかで療養しているかもしれない猟兵王に”止め”を刺せるかもしれないわよ♪」
「………………………………」
「フィー…………」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えを聞いて複雑そうな表情で黙り込んでいるフィーをラウラは心配そうな表情で見つめた。
「……ちなみに団長達とはどこで戦ったの?」
そして黙り込んでいたフィーは気を取り直して真剣な表情でリィンに訊ねた。
「ノーザンブリア自治州の公都の郊外の街道――――――”ノーザン間道”だ。」
「な………………」
「ノーザンブリアだって!?何でエレボニアやメンフィルの領地でもない自治州の領地でリィン達が猟兵王達と戦ったんだ!?」
フィーの質問に答えたリィンの答えを聞いたサラは絶句し、マキアスは驚きの表情で声を上げた。
「そ、そういえば…………ラマールの活動の時に出会ったハリアスクを経由してレミフェリアからエレボニアにやってきたあの二人の女性に対するレン皇女殿下の”忠告”で、ノーザンブリアの件が出ていたけど……」
「まさか…………もう既に”ユミル襲撃”での”北の猟兵”に対する”報復”――――――”ノーザンブリア侵攻”を終えていたのですか?」
一方心当たりを思い出したトワは不安そうな表情で呟き、アンゼリカは真剣な表情でレンに訊ねた。
「クスクス、”その件”についてはこの後すぐに会う人達に聞けばわかるわよ?」
「―――到着だ。ここが”ブリーフィングルーム”だ。」
アンゼリカの質問にレンが立ち止まってアリサ達を見回して小悪魔な笑みを浮かべて答えると、ブリーフィングルームの出入口の前に立ち止まったリィンはアリサ達を見回して到着を告げた。
そしてアリサ達はリィンとレンと共にブリーフィングルームの中に入ると、”灰獅子隊”の部隊長クラスである”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”の面々に加えてプリネ、ツーヤ、デュバリィ、ロイド、エリィ、ティオがそれぞれ既に着席していた――――――
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