第73話
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十倍の時間を要する事は確実でしょうね。」
「しかもヴァリマール達との戦闘に加えて両腕が破壊された事によるダメージのフィードバックも当然起動者である猟兵王自身にも反映されているじゃろう。その事で猟兵王自身も相当消耗しているじゃろうから起動者である猟兵王の回復に当てれば紫の騎神自身の再生は更に遠のく上、失ってしまったゼムリアストーン製の得物の調達の問題を解決する必要があるじゃろうな。」
「確かオルディーネとの戦いで疲弊していたリィン君が目覚めるのに必要な期間はほぼ1ヵ月くらいと聞いているから、ゼクトールの完全回復は少なくても数ヶ月はかかるのか……」
「そこに加えてこのゼムリア大陸にとっては稀少な鉱石であるゼムリアストーンの結晶をかつての俺達のように調達しなければならないだろうな。」
「俺の予想だと、エレボニアにはもうゼムリアストーンの結晶は残っていないと思うぜ?俺は帝国西部にある精霊窟を回って調達したし、お前達は帝国東部を回って調達したからな。」
「………そうなると。少なくてもこの戦争に紫の騎神が戦線に復帰する可能性はほぼないでしょうね。まあ、黒の工房や結社による技術力で失った両腕や得物を何とかするって可能性も考えられなくもないけど……」
リィンの問いかけに答えた3人の答えを聞いたアンゼリカとユーシスは考え込み、クロウは自身の推測を口にし、サラは真剣な表情で推測をしていた。
「黒の工房はともかく、”結社に紫の騎神を修繕できる程の技術力はもうない”から、結社は候補から外して大丈夫よ。」
「へ…………」
「………確信を持ったその言い方からして、大方メンフィル(テメェら)が結社とやらの技術に関する施設を既に潰していたって所か?」
レンの指摘にアリサが呆けた声を出すと察しがついたアッシュは真剣な表情でレンに訊ねた。
「正解♪以前結社の”盟主”を抹殺した話もしたでしょう?で、”盟主”は結社のトップなのだから、当然”盟主”の元には”結社に関する様々な情報が揃っていた”と言えば、もうわかるでしょう?」
「”結社に関する様々な情報”……――――――!なるほどね…………”十三工房”に関する情報も”盟主”が使っていた端末等にあったでしょうから、連合はその情報を元に”十三工房”に関する施設を襲撃して、その施設を破壊したり、施設に関わっていた技術者達を捕縛か殲滅したって所かしら?」
レンの問いかけを聞いて察しがついたサラは真剣な表情でレンに確認した。
「またまた大正解♪ま、”十三工房”の中でもクロスベルにある”十三工房”の一角だけは潰さなかったけどね。」
「な――――――クロスベルに”十三工房”関連の施設が存在しているですって!?」
「えっと………どうして、クロスベルにあるその施設だけは潰さなかったのでしょうか?」
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