第73話
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の推測を聞いたアンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いて呟いた。
「……おい、リィン。ずっと気になっていたんだが……お前、まさかとは思うがトールズの時もそうだが、内戦でも手を抜いていたのか?ルーファスの時は知らないが、”槍の聖女”を始めとした化物連中の加勢と”鬼の力”――――――いや、今だと”慈悲の女神の力”か?それらがあったとはいえ、ルーファスもそうだがあのマクバーンを殺れる実力がありながら、何で今までの特別実習を余裕で切り抜けたり、俺や”G”達相手に互角の戦いしかできなかったんだ?」
その時ある事が気になっていたクロウは真剣な表情でリィンに問いかけ
「……別に手を抜いていた訳ではないさ。訓練兵時代は座学に集中する日もあるトールズと違って、毎日座学に加えて軍人としての訓練はあった上毎月”特別課題”が出されることで常に”実戦”を経験させられたからな。修行中の剣士が1日剣の練習を休めばそれを取り戻すのに3日かかるのと同じようなものだ。」
「要するに軍人としてまだ未熟なリィンお兄さんは”訓練兵時代よりも楽だったトールズ士官学院での生活で、”剣鬼”として呼ばれる程の実力を失った”って事よ♪」
「つまりそれはあたし達の授業――――――いえ、トールズが”ぬるかった”って言いたいの!?」
静かな表情で答えたリィンに続くようにレンは小悪魔な笑みを浮かべて推測を口にし、その推測を聞いたサラは厳しい表情でレンを睨んで問いかけた。
「クスクス、そもそも、”軍人になる事を前提としたメンフィル軍の訓練兵達のクラスの中でもエリート揃いの黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)が受けていた教えと軍人以外の将来を歩む事も想定した授業もするトールズ士官学院の教えを比べる事自体が間違っているって事”よ。後は、トールズで受けた教えと仲間を守る事を優先していたからもあるでしょうね。」
「………………………」
「そ、それは…………」
「……ッ!」
リィンがレンの指摘に何も返さず目を伏せて黙って先に進んでいる中、レンの指摘とリィンの様子を見たトワは辛そうな表情で答えを濁し、サラは唇を噛み締めて身体を震わせていた。
「ねえリィン。クロスベルでの活動でシャロン達と偶然鉢合わせ際にわかった事なのだけど……あなた達は”猟兵王”達とやりあったそうだけど、もしかして”大佐から少将への昇進”にその件も関係しているのかしら?」
その時アリサはその場の空気を変えるためにリィンにある事を質問した。
「ああ。猟兵王――――――”紫の騎神”の両腕を破壊した事で今後の戦争での”紫の騎神”の戦闘能力に大きく支障をきたしたことに対する功績も俺が今の地位に任された事も理由の一つだな。」
「はあああああぁぁぁっ!?」
「”紫の騎神の両腕を破壊した”だと……!?」
「という事は団長は今度は騎神
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