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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第1話 決意の日、決断の日
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なる駒王町の視察にきていた。


 幸か不幸か、視察を終え帰る間際に、はぐれ悪魔の出現情報が舞い込んできた。ちょうどよいから――懇意にしているグレモリー家の領主には止められたが――見回りと称してこの町を練り歩きながら、はぐれ悪魔を捜索することにした。


 都合のよいことに、真夜中の少し前――人間に姿を目撃されづらい、悪魔の活動時間である――だった。頭上の満月が美しかった、と、記憶している。


 探し始めて、数分いや十数分過ぎた頃だろうか。突如、悲鳴が鳴り響き、発生源から、はぐれ悪魔の気配を感知した。急行する途中、悲鳴が途切れ、


 ――間に合わなかった。


 と、自責の念にとらわれた瞬間。はぐれ悪魔の気配がする一軒家から、強い力の波動が溢れだし、唐突にはぐれ悪魔の気配が消えた。少しでも情報を得るため、とりあえず確認した時間は――――午前0時。


 ほどなくして、現場につくと、はぐれ悪魔は既に討伐されていた。なぜならば、妹のリアスと同世代だろう幼い少女が、両親と思われる遺体に泣きながらすがりつき。傍らには、無造作にはぐれ悪魔の残骸が放置されていたのだから。


 これで、懸念の一つが解消されたわけだが、いままさに、別の問題――しかも、はぐれ悪魔とは比べ物にならないほどに、厄介な代物――に直面している。


 ――すすり泣く幼い少女


 ――彼女を守るように傍に控える4人の人物


 ――浮遊する本


 目の前には、とても奇妙な光景が広がっていた。ところが、ちぐはぐな組合せにみえるのに、とても自然で、とても荘厳で、とても尊い集まり――まるで、童話に出てくる、お姫様と、彼女に仕える騎士たちのようだ――であった。場違いな感想を、私は抱いていたが――――のちに、私の考えが的中していたことに驚愕することになる。


 しかしながら、少女を含む全員から、強い力を感じるため、素直に感動する暇はない。 感じる力は、悪魔が使う魔法の力に近く、人間のもつ神器とは異なる点が不可解だったが、考える暇はないと一旦保留することにした。

 
 一切の油断は許されないと、私は緊張とともに――敵意がないことを示しながら――彼女たちの前に降り立った。


 近くで観察してみると、少女からは、強い力を感じるものの、泣きじゃくる様は演技ではないようにみえた。おそらく、力を持つだけの、一般人だろう。しかしながら、傍の4人と本――魔道書の類だろう――は、別格だ。


 ――仮にも魔王たる私が、気押されるほどの力を放っていたのだから。


 とりあえず、簡単な自己紹介のあと、少女――八神はやて――の両親の亡骸とはぐれ悪魔の残骸の後処理を提案。私が、魔王だと名乗ると、一気に場が緊張したが、すぐに、
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