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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第1話 決意の日、決断の日
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かしながら、「夜天の書」をつけ狙う不届き者が現れる可能性は、残念ながら非常に高いた。あえて、原作に関わることで、予期せぬ事態を避けられるかもしれない。
つまり、日常を守るために、強くなろうと思ったら、非日常との関わりは避けられないということだ。
前述した通り、強い力に惹かれて、利用しようとして、あるいは潰そうとして、厄介事は向こうからやってくるだろうから。
原作主人公の「兵藤一誠」と「ボク」は、同い年なので、まだ7年前後時間がある。判断は保留でいいだろう。
事件の後始末に協力してくれたサーゼクスさん――いきなり原作の登場人物。しかも魔王――と相談したうえで、駒王町に在住する間、お詫びとして、グレモリー家の庇護を受けられることになった。生活の目途がたち、原作開始までの貴重な時間を自由に使えるようになったことは、非常にありがたい。
――この日より、「ボク」こと「八神はやて」は、動き出す。
前世では、「ハイスクールD×D」と呼ばれていた物語の世界――けれども、確固たる「現実」として、「ボク」は認識できていた――で、この世界の住人として、生き抜くと決めたのである。
未来情報ともいえる「原作知識」――アドバンテージになる半面、囚われ過ぎると命取りになりうる――を片手に、望む未来へと歩き始めた。
「リリカルなのは」の世界で畏怖されたロストロギア『夜天の書』のマスター――夜天の王――として、相応しい人物になれるように、理不尽に負けないように、強くなろうと決意したのであった。
全て打倒し、何人たりとも手出しできないくらい強くなることが、「ボク」の目標である。危険が潜む、非日常に飛び込む決断を「ボク」はしたのだった。
矛盾しているようだが、世の中というやつは、世知辛いものである。とにかく、くじけぬことが肝要だ。「僕」は、及び腰になりそうな「ボク」を叱咤した――何度も何度も繰り返しながら。
――――あれ?「僕」は、もっとのんびりした性格だったはずなのに。やはり、人生を変える事件に巻き込まれたことが原因だろうか。あるいは、「ボク」がうまれた影響で、性格まで変わってしまったのだろうか。
後から振り返ってみれば、この決断が、「八神はやて」の運命を決める分水嶺だったのかもしれない――――もっとも、当時の「ボク」は知る由もなかったが。
◆
こうして、ボクは決意と決断をするに至った。しかしながら、もっとも大きな――九死に一生を得られた――判断は、サーゼクスさんと相対してすぐ、互いに自己紹介したときだろう。つまり、夜天の王になって直後、まだ現状を把握することができずに、混乱していたときである。
サーゼクスさんから、夜天の書について、当然、
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