第四百三十七話 十万円
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第四百三十七話 十万円
日本は上司の一番偉い人に言われました。
「あれこれ二転三転したけれどね」
「一律十万円ですか」
「やはりこれでいくことにするよ」
「わかりました、ただ」
日本は上司の人に深刻なお顔で言いました。
「これはお節介かも知れないですが」
「何かな」
「ここ暫くお疲れでは」
そのせいか迷走が見られるというのです。
「こうした状況でこそです」
「休むべきと言ってもね」
「お時間がないですね」
「うん、そうも言っていられないよ」
「ですがそれでもです」
日本はそれでもと言いました。
「どうかです」
「休むべきだね」
「はい、少しでも」
こう言うのでした。
「さもないと決断もです」
「そうしたいけれどね」
中々難しいというのです、ですが三十万円ではなく十万円でようやく話が落ち着きそうな感じです。
第四百三十七話 完
2020・4・17
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