ロックマンZX
プロローグ
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した。
「逃げるぞエール!」
エールの手を引いて逃げようとするヴァン。
バイクが壊れているため、自分の足で逃げるしかないからだが、イレギュラーも見つけた標的を逃がすはずがない。
イレギュラーが二人に飛び掛かった時、ヴァンは咄嗟にエールを横に突き飛ばした。
「え…?」
突き飛ばされたエールが見たのはイレギュラーに飛び掛かられ、崖から落下していくヴァンの姿であった。
咄嗟に手を伸ばしたが、最早手遅れであった。
「嘘…ヴァン…」
顔色を真っ青にしてヴァンが落下した崖から身を乗り出したが、ここは下までかなりの高さがある。
体勢も変えられない状態で落ちたら生きている可能性は低い。
「嫌…そんなの嫌…っ!」
急いで下に降りてヴァンを捜すものの、姿は見つからず、ジルウェに通信を入れてジルウェ・エクスプレスのメンバー全員でヴァンを捜索するものの、痕跡すら見つからない状況にエールは母親を喪った過去の記憶が蘇って号泣した。
「エール…」
腰にまで届く金髪の眼鏡をかけたレプリロイドの青年が悲痛な表情でエールの背を撫でた。
「ジルウェ…」
「大丈夫だ…ヴァンは生きている。あいつを信じろ」
後輩の無事を祈りながらジルウェはエールを励ましつつ、足を動かした。
そしてある地下遺跡。
そこでヴァンは頭から血を流して倒れていた。
ヴァンが落ちた場所は地盤が脆く、先に激突したイレギュラーの爆発によって穴が開き、そこから現在いる地下遺跡に落ちたのだ。
光が差さないことから穴は埋まってしまったようで、このままではヴァンは出血多量で死んでしまう可能性が高かったが、近くに浮かぶ禍々しい輝きを放つ石がゆっくりと気絶しているヴァンに近付いていく。
石がヴァンに触れた瞬間にヴァンの体は光に包まれた。
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