艦娘とスイーツと提督と・55
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き合いも長くなったなぁ?オイ」
「そうですね、初めてお会いしたのはあのトラック諸島でした」
そう。どっかの狐野郎に騙くらかされてトラックを占拠した深海棲艦共から人質を救出する為に向かったあの最中、サラトガも人質の一人として捕まってたんだっけ。
「鎮守府に来た頃はアメリカの艦はアイオワしか居ませんでした。周りはかつて敵対した日本の艦ばかり、他国の船もドイツやイタリアと……私、結構肩身が狭かったんですよ?」
「まぁ、先任はどうしてもなぁ」
「でも、提督はとてもフレンドリーに接してくれて……提督が白馬の王子様に見えました」
「オイオイ、幾らなんでもそりゃ盛りすぎだ」
「私にはそう見えたんですから、いいんですっ」
少しムッとしながらサラトガが応える。
「そんな提督に、私は恋をしました。でも、もう提督には心に決めた人が側に居たんです……私は提督が好き。でも、そんな提督を無理矢理奪って悲しい顔をされるのは辛い」
「サラ……」
「でも、もう遠慮しません。提督」
「なんだ?」
「You are my life, I can’t imagine my life without you.」
そう言って、サラトガは俺に唇を重ねて来た。周りがキャーキャー騒いでいるが、お構い無しに抱き締めて来る。たっぷりお互いの唇の感触を楽しんだ後、名残惜しそうに唇を離して彼女は妖艶に微笑んだ。
「知ってますか?私、結構しつこいんですよ」
「知ってるよ」
ウチの嫁は、そんなのばっかりだからな。
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