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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・55
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いく。他にも料理やお菓子はあるんだが、俺のマフィンを我先にと取り合いになっている。対して俺はその喧騒から離れて、別の物を食べていた。

「どうです?サラ特製のターキーサンド、美味しいですか?」

「あぁ、美味いよ」

 俺鶏肉は好きなんだがターキーはあんまり好きじゃねぇんだよなぁ、パサパサしてるから。だが、サラトガのターキーサンドはどういう訳だかいつも瑞々しい肉が挟んである。噛むとじゅわりと肉汁が染み出してくる。

「ふふっ、良かったです♪」

「なぁ、このジューシーなターキーはどうやって作ってるんだ?」

「ダメです、それだけはお教え出来ません」

「ケチケチすんない、一応夫婦だろ?俺達」

「だからです。だってそれを教えちゃったら、提督はサラに会いに来てくれなくなるじゃないですか……」

「バカだねぇ、サラは」

 苦笑いを浮かべながらそう言うと、サラトガは頬を膨らませてむくれる。普段は大人びてるクセに、何故だか俺の側にいると途端に嫉妬深いガキになるんだよなぁ、コイツ。

「俺がそんな甲斐性なしに見えんのか?俺は嫁として貰った女には惜しみ無く愛を注ぐ男だぜ?」

「だって提督には、金剛がーー」

「皆そう言って一歩退くんだよなぁ。何で退いちまうかなぁ」

 俺の一番のオンナは金剛だ。それは今までも、そしてこれからも変わらない『かもしれん』。あくまでも仮定……未来はどうなるか解らない。それは俺にとってもお互い様で、俺はアイツにとっての最高の男であろうと努力している。しかし金剛の方が俺よりもその危機感は強い。何しろ仮にとはいえ自分以外に100人を超える嫁が居るし、これからも増え続けるだろう。その中には俺が心奪われる様な女が現れないとも限らない。だからこそ、アイツは俺の一番であろうと常に努力している。俺の方からプロポーズした相手だというその立場に胡座を掻かず、常に魅力的であれと自分を磨き上げる。その上で取られたのなら己の努力が足りなかったのだと更なる努力を重ねるだけだ、と俺に豪語してるからな、あの女傑め。

「要するに、『取れるモンなら取ってみろ』って言ってんだよアイツは」

 そう言って俺は煙草を取り出し、1本咥えて火を点ける。紫煙を燻らし、フ〜っと吐き出す。

「浮気全面OKが出てるからな?俺。お前らが本気で奪いに来るなら、俺は拒まんぜ?」

 まぁ、今の所金剛が危ういと感じているのはどっかの青い万年発情空母位らしいが。

「そうですか……なら、私もその争奪戦に名乗りを挙げても?」

「勿論だ、俺へのアプローチ……楽しみにしてるさ」




 その後は更にサラトガは俺にすり寄って来ながら、俺の作ったマフィンを食べながら紅茶を楽しんでいる。

「しかし……サラとの付
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