艦娘とスイーツと提督と・55
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でもないさ……ところで、何人か見当たらない様だが?」
フレッチャーの方に向けていた視線を無理矢理剥がして部屋の中を見渡す。するとアメリカ組全員が参加すると思っていたのに、2〜3人足りない事に気付く。ヒューストンにアトランタ、そしてガンビア・ベイの姿が見えない。
「あぁ、このパーティ強制参加じゃないんです。なのでヒューストンは他の重巡の方とショッピング、ガンビーはリュージョーさん達と映画に。アトランタは……ブートキャンプが余程悔しかったのかトレーニングです」
「あ〜……」
フレッチャーの言葉に思わず納得する。アトランタの奴、響相手に毎日のように突っ掛かってその度にボコられてたからな。俺仕込みの格闘技術をベースに、最近はロシア組とつるんでシステマ教わってるらしいからな。下手すりゃ今なら艤装無しなら夕立に勝つかも知れんぞ、アイツ。
「まぁ、今いるメンバーだけで楽しみましょう?」
と、声をかけて来たのはアイオワ。今日はあのナードファッションじゃなく、いつものアイオワらしい派手目のファッションだった。
「今日はあの地味〜な格好じゃないんだな?」
俺がニヤリと笑うと、
「きょ、今日は皆で楽しむ日なの!一人だけ暗くなってられないじゃない!」
「さいで」
まぁ、他の連中はナードでも気にしないと思うんだがな。
「それでHoneyは何を作ってきたの?」
「俺か?俺はマフィンをいくつかな」
そこでようやく手荷物をほどく。大きめの紙袋に入っているのは、ラッピングを施したマフィンだ。
「これいくつかって量じゃないわよ!?」
「まぁ、マフィンは小量作る方が難しいんだよ。余ったら皆でもって帰ればいいだろ」
「さて、では始めましょうか!」
「Yeahhhhhhhhh!」
アメリカ艦達が一斉にシャウトする。流石はアメリカ人。パーティ好きなんだなぁ。
「さぁさぁHoney、私の淹れたコーヒー飲んで?」
「いえいえ、まずはサラの淹れたコーヒーを……?」
談話室のソファに腰かけると、即座に右側にイントレピッド、左側にサラトガが座る。その手には両者ともマグカップ。中身はコーヒーだ。一応非番とはいえ勤務時間中だからな、万が一の事態に備えて、アルコールは控えている。って言うかサラトガ、お前のコーヒー妙な臭いがするんだが。一服盛ってない?コレ。
「じゃあとりあえず、ピッドのコーヒーから貰うかな」
「YES!よ〜く味わってね」
「む〜……今日はサラのチケットでご招待したのに」
「だったらせめて何も入ってない美味いコーヒーを淹れてくれ」
俺の特製マフィンは皆に好評らしく、大量に作ってきたというのにあっという間に無くなって
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