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ヘタリア大帝国
TURN39 怪獣姫その五
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「アボリ人の人達もね」
「怪獣姫もでごわすな」
「うん。あの人もね」
「わかったでごわす。伝えておくでごわす」
「じゃあまた。機会があればまた会おう」
「その機会がすぐだといいでごわすな」
「そうだね。そう願うよ」
 こうした話をしてだった。二人は今は別れた。総督はすぐに長門に降伏の要請を打診し東郷もそれを受けた。そうしてだった。
 両者は長門の士官室で会談の場を持った。降伏の話自体はすぐに終わった。
 それからすぐにだ。東郷から総督に言ってきたのだった。
「それで貴方のこれからだが」
「僕のですか?」
「そう。貴方は怪獣学の権威だと聞いている」
「いえ、権威とかそれは」
「違うと」
「ただ怪獣が好きなだけです」
 それに過ぎないとだ。総督は東郷に微笑んでこう答えた。
「それだけです」
「それならそれでだが」
「それでとは?」
「貴方を太平洋軍にスカウトしたい」
 エイリスの言葉も交えてだ。東郷は総督に話した。
「知っていると思うが我が国は大怪獣に悩まされ続けている」
「富嶽ですね」
「そうだ。それに貴方の政治家としての資質と人柄についても聞いている」
 こうしたことも見てだ。東郷は総督に話していくのだった。
「それもあってだ」
「僕を太平洋経済圏に」
「提督として加わって欲しい」
 こう言うのだった。
「頼めるだろうか」
「怪獣のことを研究していいんですね」
「是非そうしてもらいたい。提督としての仕事もあるが」
「提督としてもですね」
「残念ながら太平洋軍は今人手不足だ」
 このことは少し苦笑いになって言う東郷だった。
「だからだ。そちらも頼めるだろうか」
「そのことは。お願いがあるのですが」
「お願い?」
「はい、怪獣の研究を続けながらでもいいのですね」
 確認の問いだった。東郷に対しての。
「そうさせてもらっていいんですね」
「是非共。今言った条件のままだ」
 東郷は微笑んで総督に答えた。
「では。頼めるだろうか」
「はい、それでは」
 総督は微笑んでいる東郷に微笑みで応えた。こうしてだった。
 総督は太平洋軍に入ることになった。それを受けてだった。
 オーストラリアは総督を交えて東郷と日本にだ。このことを話したのだった。
「それで、でごわすが」
「はい、何でしょうか」
 日本がその彼に応える。
「これからのことでしょうか」
「いや、怪獣のことでごわす」
 言うのはこのことだった。
「この四国の大怪獣でごわすか」
「あの蜜アリに似た」
「名前はそっちにはややこしいでごわすな」
「申し訳ありませんが一度聞いただけでは」
 覚えにくいとだ。日本も言う。
「何はともあれその大怪獣がですね」
「そうでごわす。そのことでごわす」
「実は興味
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