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ヘタリア大帝国
TURN39 怪獣姫その三
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でだ。
 エイリス軍は守りを固め続けていた。その彼等が急に浮き足立った。
「!?あれは」
「敵の後方に突如として軍が出て来たな」
 平良もその状況を見て言う。
「あれは田中提督の艦隊か」
「田中提督ですか」
「そうだ。あの編成は間違いない」
 平良は自軍の艦隊の編成を全て頭の中に入れていた。そのうえでの言葉だった。
「そういえば彼の艦隊はだ」
「そうでしたね。通常の艦隊の倍の速さの進軍速度でしたね」
 田中の用兵は迅速だ。それ故だった。
「その田中提督をこちらに向かわせたのですか」
「その様だな」
「私達だけで攻めるのではなかったのですか」
「戦力の全てを使って攻める」
 平良は戦争の常識の一つから話した。

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