第十一幕その二
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「いつも寝てたね」
「わかんなーーい」
「またこの子かと思っていたよ」
ピラミッドの中にいる度にこう思ったというのです。
「本当にね」
「そうだったんだ」
「そして僕が起きている君と会ったのははじめてだよ」
「成程ね」
「これはいい機会だよ、さて遊びは」
メジェドはボタンとのお話の後であらためて遊びのお話をしました。
「何かというと」
「何をするのかな」
「うん、しりとりはどうかな」
こう提案するのでした。
「それは」
「いいですね、じゃあ皆で」
カルロスが笑顔で応えました。
「しりとりをしましょう」
「皆で言葉を出していって」
恵梨香も笑顔でお話します。
「言葉の最後の一文字をつなげていきましょう」
「そういえば最近しりとりをしていなかったですし」
神宝は自分達の遊びでそれを近頃していなかったことに気付きました。
「それならですね」
「丁度いい機会ですね」
ナターシャはにこりと笑って述べました。
「しりとりをするには」
「メジェド神が言われたのなら」
それならと言ったのはジョージでした。
「丁度いい機会ですしね」
「じゃあ皆でしていこう」
メジェド神は五人の賛成の言葉を受けて言いました。
「今はね」
「わかりました」
「若し言葉を終わらせてしまった人がいれば」
その時はといいますと。
「その人は罰ゲームでジュースを飲む様にしよう」
「ジュースを一杯だね」
「そうしたらどうかな」
こうハンクに言うのでした。
「その時は」
「そうだね、罰ゲームもあると面白いし」
「その罰ゲームもこうしたものならね」
「収まりがいいしね」
「酷い罰ゲームだと何か嫌だよね」
メジェド神はハンクに尋ねました。
「そうだよね」
「遊びでそういうことはね」
「だから軽くだよ」
「ジュースを一杯だね」
「ジュースはオレンジでも何でもいいね、ハトホル女神だと柘榴だけれどね」
「ジュースはそれぞれが好きなものでいいわね」
トロットがジュースについてはこう言いました。
「それは」
「もうその時にだね」
「罰ゲームになった人のね、じゃあね」
「今からだね」
「はじめましょう」
そのしりとりをというのです、こうお話してです。
皆で楽しくはじめるのでした、そしてその後で。
皆が十時のティータイムを楽しんでいるとです、そこでラー神の祭壇に誰かが来てでした。ラー神が皆のところに来て言ってきました。
「諸君、お客さんが来たぞ」
「今日のお祭りのだね」
「そう、その人達がね」
ハンクに答えるのでした。
「いよいよ」
「本当に誰なのかな」
「そのことをね」
まさにとです、トロットもレモンティーを飲みつつ応えました。
「今遂にわかるのね」
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