第二部
勝つ為に
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が出来なくなると思うんだ。あの技術は高度な上に精密さが欠かせない」
クリスは理解できた。
集中力を乱せば無防備になる。
風の壁を素通りすることも可能。
「もし彼奴の防御に空きが出来たらクリスは何時も通りの火力で一気に仕留めてくれ。エリザとの戦いは接近戦が肝になる」
一瞬クリスが強張った。
エリザのトラウマが消えていないから。
しかし直ぐに何時もの顔。
堂々として自信に満ちる。
どう見ても空元気だが。
「上等よッ! 彼奴を接近戦で倒すのはさぞかし気分が良いでしょうねッ!」
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