暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/imMoral foreignerS
始まりから夏休みまで
これから始まる話
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通りだ。
僕のカルデアには、北斎ちゃんがいる。
一月一日、その日見てから一瞬で彼女の事を好きになった。
一目惚れっていうのは本当にあるんだと実感した。
それから今まで課金なんてしなかったけど、あるだけ全部ぶちこんで北斎ちゃんを召喚しようとねばりにねばったっけ。
それでようやく来てくれたんだ。
運が無さすぎて星5がいなかった僕のカルデアに初めて来てくれたのが北斎ちゃん。
それから意地になって宝具レベルもMAXにしたんだ。
いつまたピックアップされるかわからないしね。
素材とかフォウ君とかは元からたくさんあまってた。
だから全部注いで、全てにおいて完璧な北斎ちゃんにした。
なのに、
それなのに…どうして…?

「まぁ、元気出せよ。またやり直せばいいじゃないか。」

「やり直すって、どうすればいいのさ!?北斎ちゃんは限定なんだよ!?キルケーとは違うんだよ!?」

「あ、お前言いやがったな?」

そうだ、
友人の推しであるキルケーとは違い、北斎ちゃんはいつまたピックアップしてくれるか分からない。
来年?夏?
それともお台場で北斎ちゃんのイベントやるって言ってたけどその時?
福袋で狙う?いや無理だ。

「ともかく元気出せよ。俺もなんとかできないか家で調べてみるからさ。」

「ほ、ほんと!?」

「ああ、気分悪い友達の顔なんて、いつまでも見てらんないからな。」

そういい、友人はスッと立ち上がる。
それと同時にホームルーム開始のチャイムが鳴った。

「ほら、戻ろうぜ。」

「うん。」

こうしていつもの学校生活に戻る。
彼とは別の友人達と他愛ない話で盛り上がったりした。
FGOが出来なくなったことを話したら、いじられるかと思いきや逆に共感してくれたりした。
それで一通りの授業をこなし、僕は下校する。
そしてここから、僕の運命が大きく変わる出来事が起きるんだ。

?

「じゃーなー葛城!」

「うん!また明日!」

僕の自宅は学校から徒歩五分くらいなので校門を出てすぐ、電車通いの友人達とは別れる。
ちなみに友人の言った葛城とは僕の名字だ。
名前は…いいでしょ別に。

「…。」

それから少し歩いてから、ふと思う。
もしかしたらと淡い希望を持ち、ポケットからスマホを取り出してFGOを起動してみるが

「…だめか。」

やっぱり何度タップしても起動しない。
逆にアンインストールしてみようかと思いやってみたが、

「…あれ?」

出来ない。
起動できない。そして削除することもできない。
さすがにこれはおかしいんじゃないか。

「いくらなんでも消せないって…ん?」

その時、視界の端に何かが見えた気がした。
顔を上げてみて辺りを見回し
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