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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第72話  断章〜深淵の共闘〜
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同日、PM17:40――――――

一方その頃エリンの里に戻ったトワ達は帝都(ヘイムダル)の特異点を見つけて先に戻っていたZ組の面々と再会した後、全ての特異点が揃った事で見つかると思われる黒の工房の本拠地についてを知る為にローゼリアのアトリエの中にある魔法具の場所へと向かった。

〜エリンの里・ロゼのアトリエ〜

「あ……………………」
「新たに二つ―――これで7つ揃ったね。」
「ええ、クロイツェン州、ノルティア州、ノルド高原……そして先輩達が見つけたサザ―ラント州、ラマール州、クロスベルに、帝都の特異点です。」
「ちなみに帝都はどこに特異点があったんだ?」
魔法具に写る特異点を見たトワは呆け、アンゼリカが呟いた言葉にエマは頷き、ある事が気になったクロウは帝都に向かった面々に訊ねた。
「うん、それが驚きの場所。」
「帝國博物館の地下――――――”本来の歴史”を知るレン皇女殿下の話によると”本来の歴史”で目覚めた暗黒竜そのものの居場所――――――暗黒竜の寝所が現れたという場所だ。」
「あの地下墓所の一角に……」
「……何らかの作為を感じるよね。」
ユーシスの説明を聞いたアリサは驚き、トワは真剣な表情で呟いた。

「”本来の歴史”で思い出したが……オイこら、チビ猫。クロスベルで出会った”特務支援課”とかいう連中と情報交換をした際に、テメェが”黄昏が起こった本来の歴史”の事について随分出し渋っていた事もわかったぞ。」
「ああ……特に”本来の歴史”では死んだと思われた皇子達は実は生きてたって話も黙っていたとかどう考えてもわざとだろ。しかも”敵”だった連中――――――ジョルジュやシャロンさん、それに”西風”の二人も終盤に協力してくれたって話も聞いたぞ。」
「ええっ!?そ、それは本当なの!?」
ある事を思い出したアッシュは厳しい目でレンを睨み、アッシュに続くようにクロウもレンをジト目で睨み、クロウの話を聞いた帝都の特異点に向かったメンバーのほとんどがそれぞれ血相を変えている中エリオットは驚きの声を上げて訊ねた。
「うん…………ただ爆破の事故によってオリヴァルト殿下は左眼を失明、子爵閣下は左腕を失う事になったらしいけど……」
「そうだったのですか……」
「それで?何でそんな重要な話をわざと黙っていたのかしら?」
トワの答えを聞いたラウラは複雑そうな表情をし、サラは厳しい表情でレンに訊ねた。
「え?だって、”聞かれなかったもの♪”」
そして悪びれもない笑顔で答えたレンの様子にその場にいるほとんどの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。するとその時ローゼリアが手を叩いてその場にいる全員に自分を注目させた。

「いずれにせよ、黄昏の開始以降、顕れた黒焔の霊脈の”経穴(ツボ)”じゃ。この7点の流れを見極めれば必ず
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