第72話 断章〜深淵の共闘〜
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鷲獅子に竜―――いえ、飛竜までいるわね……もしかして、あれらも異世界には存在しているこの世界には存在していない空想上の幻想種なのかしら?」
その時軍馬の傍でメンフィル軍に世話をされている天馬や飛竜、鷲獅子を見つけたトワは驚きの声を上げ、ガイウスは呆けた声を出し、セリーヌは目を細めてリィンに訊ねた。
「ああ。どれもメンフィル軍の空を駆る騎兵達の”相棒”となる”騎獣”達だ。」
「そ、”空を駆る騎兵”って事は、メンフィル軍の中には天馬みたいな翼が生えた生き物達に乗って生身で空を飛び回る人達もいるの!?」
リィンの説明を聞いたエリオットは信じられない表情で訊ねた。
「うふふ、当たり前じゃない。ちなみにメンフィル軍の空を駆る騎兵達には当然この世界の飛行艇――――――要するに空挺部隊への”対処法”があるから、達人クラスでなくても一般兵でも生身で空挺部隊を”撃墜する事ができる”わよ?」
「い、”一般兵クラスでも生身で空挺部隊を撃墜するみたいな非常識過ぎる方法”って一体どういう方法なんだ……?」
「……いずれにしても、エレボニアは未だメンフィル軍の”力”を正確に把握していない事は確実でしょうね。」
意味ありげな笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたリィンを除いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中マキアスは不安そうな表情で呟き、サラは重々しい様子を纏って呟いた。
「ちなみにリィンも訓練兵時代に天馬のような空を駆る騎獣達を駆った事があるのか?」
その時ある事が気になっていたガイウスはリィンに訊ね
「ああ、訓練の一環で当然軍馬を含めた騎獣の類は一通り乗らされたよ。――――――とはいっても、天馬がこの世界での伝承通り女性しか自分の”騎手”として認めないから”男”の俺は天馬を駆った事はないがな。」
「そうなのか……少し残念だな……馬に乗って大空を駆けるとはどのようなものなのか気になっていたのだがな……」
「チッ、馬の分際で乗り手を選ぶとは生意気な。」
「ハッハッハッ、”男”の君達には残念だったね。フッ、機会があれば女の子達とのデートプランで空のデートとしゃれこみたいものだね。」
「アンちゃん…………」
「お前が言うと洒落になってないっつーの。………それよりも、さっきから気になっていたが”灰色の翼”だったか?まさかとは思うがカレイジャスに続くアルセイユ三番艦であるこの船は”灰獅子隊”のように、俺達に対する嫌がらせの為にわざわざメンフィルが開発したのかよ?」
リィンの答えを聞いてそれぞれ”馬術”を趣味の一つとしているガイウスは”天馬”を駆れない事を残念がり、ユーシスは舌打ちをして天馬を睨み、アンゼリカは呑気に笑った後
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