第72話 断章〜深淵の共闘〜
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サ達を見回して敬礼をした。
そしてアリサ達はリィンの先導によって艦内を歩き始めた。
〜格納庫〜
「あ……………………」
「ヴァリマール……!」
「その両隣にいるのは”金の騎神”に”神機”ね。」
「加えて機甲兵達も配備している所を考えると、”灰獅子隊”とやらにも”機甲兵”達を運用しているようだな?」
格納庫に入ってすぐに見えた光景――――――それぞれメンフィル兵達に整備されているヴァリマール達を見つけたアリサは呆けた声を出し、エリオットは声を上げ、セリーヌは目を細め、ユーシスは真剣な表情でリィンに訊ねた。
「ああ。とは言っても格納庫の広さの関係で配備される機体の数は限られている為、この艦に配備されている機甲兵は大した数じゃないがな。」
「”大した数じゃない”って言っても、どう見ても少なくてもこっちの倍は確実に配備しているよね。」
「ったく、”騎神”どころか機甲兵の数までこっちの倍とか、チート過ぎだろ……」
リィンの説明を聞いたフィーはジト目でヴァリマール達の周囲に待機している機甲兵達を見回し、クロウは呆れた表情で指摘した。
「あの機体は初めて見る機体だが……あれも機甲兵なのか?」
その時見慣れない機体――――――パテル=マテルを見つけたガイウスは不思議そうな表情で訊ね
「ああ、あの機体は”パテル=マテル”だから機甲兵ではないわよ。」
「!あの機体が例の……」
「サラ教官はあちらの機体について何かご存じなのでしょうか?」
ガイウスの疑問に答えたレンの答えを聞いて血相を変えたサラの様子が気になったラウラはサラに訊ねた。
「あの機体――――――”パテル=マテル”は3年前の”リベールの異変”時に結社に運用されていた巨大人形兵器だったそうだけど、リベールの精鋭部隊と共に浮遊都市に乗り込んだメンフィル軍によって奪われて、その結果”殲滅天使”専用の機体になったそうなのよ。」
「ええっ!?メ、メンフィル軍が結社から奪った人形兵器!?」
「ひ、非常識な……」
「しかもそこのチビ猫の”専用機体”って事は…………どれだけ”手札”を持っているんだよ、このチビ猫は……」
「クスクス、これでもレンの”手札”は結構みんなに見せてきたから、”手札はもうそんなに残っていないわよ♪”」
「そういう口ぶりをするって事は、まだわたし達に見せていない”手札”があるって事だよね?」
サラの説明を聞いたエリオットは驚き、マキアスは疲れた表情で呟き、目を細めたアッシュに見つめられて小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えにその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中フィーは真剣な表情でレンを見つめて指摘した。
「ええっ!?あ、あの翼の生えた馬ってまさか……!」
「天馬…………」
「それによく見たら
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