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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第27話:その名は“創世”
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んねえんだ。何しろ明らかに大して強くもない奴でも仮面が白かったりすることがあるから、もしかしたら魔法的な素質が物を言ってるのかも」
だが先日の透は明らかに強かった。颯人と奏、2人で組んで掛かって何とか対抗できていた位だ。しかも、もしかしたらあれはただの様子見程度で、本気を出せばもっと強かった可能性すらある。
その事実に考えが辿り着き、奏は戦慄した。
一方で、了子はある事に気付いた。
颯人は先程、メイジは三種類に分けられると言っていたが目の前に広げられた数々の写真はどう見ても三種類では収まらない。
「ねぇ颯人君? 今気づいたんだけどこれ、三種類以上いない?」
「そ、重要なのはこっから」
了子の言葉に颯人は琥珀色と白の仮面のメイジの写真を除いた。後に残されたのは色取り取り、紫や赤茶色、灰色など様々な種類がある。
それらを前にして、颯人は告げた。
「後の此奴らは全部幹部だ」
「幹部ッ!? ちょっと待った、1、2、3、4……全部で6人居るぞッ!?」
「あぁ。しかもこれで全部とは限らないもしかしたら増えてるかもしれないぞ。何しろ、幹部だけは今まで1人も倒せてないからな」
改めて、奏達は広げられた写真を見る。様々な色の仮面を被った6人の魔法使い。その全てが幹部であり、それは即ち颯人でも倒せないような実力の魔法使いと最大で6回は戦わなければならないという事でもあった。
その事実に流石の奏も冷や汗を流し、響に至っては緊張のあまり生唾を飲んでいる。
「……幹部には決まった色は無いのか?」
「そう言う事。幹部はパーソナルカラーとでも言うべきものが認められてる。だからさっき言った二色以外が出てきたら要注意って覚えておいてくれ」
そこまで話した颯人は、残った缶コーヒーを飲み干すと「ちなみに」と口にし一つ付け足した。
「この間戦った透って奴は、実力だけで言えば十分幹部として通用するレベルだった。候補で留まってるのは何かが足りないんだろうな。若しくは幹部の席が埋まってるからか……」
「良く分かるわね、颯人君。詳しいの?」
「ぜ〜んぶウィズの受け売りだよ。俺よりも長く連中と戦ってきたらしいし、そう言うの嫌でも分かっちまうんだろ?」
了子からの問い掛けに答えつつ、広げた写真を片付けていく颯人。
だがもう一つ、彼は肝心なことを話していない。
そう、この組織を纏めている者の存在を、だ。その事に気付き、奏が話を終わらせようとする颯人に待ったを掛けた。
「ちょっと待った颯人。こいつらのボスはどんな奴なの?」
「お〜っと、そいつを忘れるところだった! いけねぇいけねぇ、うっかりしてたぜ」
写真を魔法陣の中に放り込みながら、颯人は奏の質問に後頭部を軽く叩く。
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