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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン24 十六夜の決闘龍会
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ルティマヤ・ツィオルキン!」

 ☆6−☆6=☆0
 アルティマヤ・ツィオルキン 守0

 巨大で赤い、肉体を持たないエネルギーが塊を成した龍。その体表には古代文字を思わせる複雑な文様が浮かび上がり、大きく広げられた皮膜のない骨組みだけの翼が先だって降臨したデミウルギアのように地表へと影を落とす。

「レベル0の、シンクロモンスター……?」
「さよう。といっても、便宜上のレベルは12じゃがの。まあそんなことはよい、些細な問題じゃな。とはいえ、これだけではこの龍神もまともに力を発揮できぬからのう。永続魔法、星遺物の守護竜を発動じゃ。このカードは発動時にわらわの墓地からレベル4以下のドラゴン族を蘇生ないしサルベージできるのじゃが、知っての通りわらわの墓地にそんなカードはありはせぬ」
「なら、どうして……」
「焦るでないわ。わらわが用があるのは、この効果の後半じゃ。星遺物の守護竜は更なる効果により、1ターンに1度だけわらわのドラゴン族モンスターの位置を任意のメインモンスターゾーンへと移動できる。アルティマヤ・ツィオルキンを真ん中へと移動、これでエクストラモンスターゾーンが空いたの。カードを1枚セットじゃ」

 何気ない動きでカードを伏せた、その瞬間。頭上の赤き龍がまるで何かを誘うかのように、何かを呼び出すかのように一声吼える。果たして、その声に応えるものが現れた。

「アルティマヤ・ツィオルキンは1ターンに1度、わらわが魔法または罠をセットした際にエクストラデッキからレベル7、及び8のドラゴン族またはパワー・ツールの名を持つシンクロモンスター1体を特殊召喚できる。さあて、どれにしようかの……」

 アルティマヤ・ツィオルキン自身を除く、笹竜胆のエクストラデッキは残り14枚。それを片手で扇か何かのように等間隔で広げ、その中から1枚を取り出して先ほどまで赤き龍の仰臥していた右側のエクストラモンスターゾーンへと置く。

「これにしようかの。運命の振り子揺れる時、描かれし光の軌跡は調律の翼を覇道の先へと導き振れる。レベル8、覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!」

 覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン 攻3000

 真っ先にアルティマヤ・ツィオルキンの叫びに応じて現れたその姿は、しみひとつない純白の翼に雄々しく輝く二色の眼を持つ覇王の龍。その相貌が眼下のカミカゼを捉えると、よりその眼が激しく強く光を放つ。

「オッドアイズ・ウィング・ドラゴンの効果を発動。1ターンに1度、モンスター1体の効果をターン終了時まで無効とする。カミカゼには戦闘破壊耐性もあったからの」
「カミカゼ……」
「どれ待たせたの、バトルフェイズじゃな。オッドアイズ・ウィングでカミカゼに攻撃、凄風のディフィートストライク!」

 風の渦を
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