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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン24 十六夜の決闘龍会
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蕾、今ここに開花する。薫風の大輪よ咲き誇れ!変身召喚レベル8、カミカゼ!」
「なるほどのう。闇のマスクドではなく、ドローを取りに来たという訳か。それとも、シャドー・ミストの効果を温存するのが狙いかの?」

 M・HERO カミカゼ 攻2700

 笹竜胆の言葉通り、シャドー・ミストの効果は1ターンにどちらか片方しか使えない。チェンジのサーチ効果を使った今のターンにそのまま闇のM・HEROに繋げても更なるサーチは不可能、というわけだ。一方このカミカゼならば、モンスターを戦闘破壊し墓地に送った場合に1枚ドローする効果がある。そちらでの手札増強が狙いだろう、と踏んでの発言である。

「やっぱりわかっちゃいますか……ですが負けません、バトルです!カミカゼでローズ・バードに攻撃!」

 M・HERO カミカゼ 攻2700→ローズ・バード 攻1800(破壊)
 笹竜胆 LP4000→3100

「やった!カミカゼが相手モンスターを戦闘破壊し墓地に送ったことで、カードを1枚ドローしますよ」
「じゃが、わらわもここでローズ・バードの効果を発動させてもらうぞよ。攻撃表示のこのカードが相手の攻撃によって破壊され墓地に送られた時、わらわのデッキから植物族のチューナー2体を特殊召喚できる。ナチュル・ローズウィップ、そしてコピー・プラントを選択じゃ」

 ナチュル・ローズウィップ 守1700
 コピー・プラント 守0

 1ドローと900ダメージに対し素材とすることに何の制限もない2体のリクルートと、相対的に見ればやや少女の側が損な取引か。しかも仁王立ちの効果は対象としたモンスターが場から退場しても生きているため、シャドー・ミストでコピー・プラントへの追撃を仕掛けることもできない。
 今の攻撃はやや安易だっただろうか?しかし伏せカードもないあの状況は、少女にとって戦闘ダメージを与えドロー効果まで通す貴重なチャンスであったことは間違いない。

「私はこれで、ターンエンドです」
「わらわのターン。ほほ、どうやらわらわの切り札も久々の出番を心待ちにしておるらしい。待っておれ、今呼んで見せようぞ。ナチュル・ローズウィップをリリースし、ギガプラントをアドバンス召喚じゃ。そしてコピー・プラントの効果を発動、自身のレベルを場の植物族1体、ギガプラントと等しくする」

 ギガプラント 攻2400
 コピー・プラント ☆1→☆6

「レベル12のシンクロモンスター……?それともランク6、ですか……?」
「惜しいのう。わらわのデュエルは、そんな常識では計り知れぬ。レベル6となったチューナーモンスター、コピー・プラント及びそれと等しいレベルを持つギガプラントを墓地へ。十六夜の月の香に導かれ、今こそ覚醒するがよい。古の龍神のもとへ集え、決闘龍たちよ!ア
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