ターン24 十六夜の決闘龍会
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材とし、融合召喚です!」
力を失ったクノスぺたちがそれでも飛びあがり、墓地墓地の恨みを振り払うべく新たなる姿へと一体化する。そして産み出されたのは闇鬼と同じく墨でもぶちまけたかのような漆黒の色を持つ、HERO2体を素材とする異端の英雄。その後ろでは蘇生対象としたクノスぺが場を離れたことで、増草剤のカードがひっそりと自壊した。
「英雄の蕾、今ここに開花する。幻影の大輪よ咲き誇れ!融合召喚、V・HERO アドレイション!」
V・HERO アドレイション 攻2800
「じゃが、アドレイションだけでは……」
「私の狙いは、アドレイションの融合召喚じゃありません。私がやりたかったことは、クノスぺを墓地に送ること。これで、あなたの発動した墓地墓地の恨みからクノスぺたちは逃れることができました。そして、置換融合の更なる効果を発動です。このカードを墓地から除外して墓地の融合モンスター、カミカゼをエクストラデッキに戻し、さらにカードを1枚ドローします……ドロー!」
フィールドを切り替えつつ、即座に手札補充。無駄のない動きによって導かれたカードを見て、少女はわずかに微笑んだ。
「来てください、E・HERO リキッドマン!そしてこのカードの召喚時、私の墓地からレベル4以下のHEROを蘇生できます」
「ふむ、またシャドー・ミストからのマスク・チェンジかの?」
「いいえ、違いますよ」
にっこり笑い否定する。そちらの方が安定の一手ではあるだろうな、ということは少女にも理解できる。だけど、そんなことがしたくてこのカードをデッキに入れたのではないのだ。このデッキは、全てがこのカードを軸に回転する。そうなるように、少女がカードを選んだからだ。
「もう1度蘇ってください、私の信じる最強のヒーロー。クノスぺを蘇生して、地獄の暴走召喚を発動!」
相手の顔を見なくとも、目を丸くするのが分かった。それでも少女は、自分の大好きなクノスぺと共に戦い抜くと決めているのだ。
E・HERO リキッドマン 攻1400
E・HERO クノスぺ 攻600
E・HERO クノスぺ 攻600
E・HERO クノスぺ 攻600
「先ほどと同じじゃな。わらわの場に、地獄の暴走召喚に対応したモンスターはおらぬ。じゃがのう、いくらモンスターを並べたところで、実質的に攻撃が可能なのはダイレクトアタッカーのクノスぺのみじゃ」
そう、その指摘は正しい。先のターンにこそ使う機会がなかったものの、オッドアイズ・ウィング・ドラゴンにはペンデュラム効果がある。その効果を使えば1ターンに1度とはいえ、戦闘を行う彼女のモンスターに相手モンスターの攻撃力をそのまま上乗せすることが可能となるのだ。ターン1であるという点をつい
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