第6話 それぞれの思惑
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昔からずっと人を殺してばかりじゃないか!」
「ち、違う!それは悪のショッカーから世界を解放する為に………」
「ええい、黙れ!!」
弁明しようとする男の頬に巡査の1人が
平手打ちを食らわせて黙らせる。
「さっさと乗れ!」
そうやって護送車の車内にメンバーを押し込んで座らせると警察署に向けて発進した。
別の場所ではショッカー警察の刑事が記者達のインタビューに答えていた。
「今回の逮捕者達はまだテロ集団残党の一部に過ぎません。奴らはショッカーの掲げる新世界秩序建設を妨害する恐ろしい悪の秘密結社です!
今後も不穏分子は1匹残らず逮捕していく所存ですので目撃次第、通報ください!貴方の通報が世界を救うんです!」
拍手喝采。その場にいた記者や市民の
中には涙を浮かべて「ショッカー万歳!」、「偉大なる大首領様万歳!」
と叫ぶ者もいた。
その後、ショッカー警察が発表した情報によると逮捕者全員が取り調べ中に隠し持っていた青酸カリで自殺したという。
ショッカー世界のメディアはこぞってこれを「狂信的な不穏分子の自害」と報道し、世界に不穏分子の恐ろしさを改めて認識させる結果となった。
だが逮捕者の遺体は自殺にしては傷跡が多く、本当の死因が警察の拷問によるものであることは明白だった。
しかし政府による検閲済みの新聞やニュースサイト、テレビなどのメディアが報じることはなかった。
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