第6話 それぞれの思惑
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の手を伸ばそうだなんて…征服欲の塊ね。」
「それを防ぐ為にも俺達は行動を起こさねばならない。」
男達は反ショッカー組織、アンチショッカー同盟日本支部のメンバーだった。
日本支部のメンバーの総数も激減し、今では日本中に数百人ほどしかいない。これは長年に渡るショッカー警察や防衛軍による掃討作戦、一斉検挙のせいであった。
「2052年の4・13闘争では我々、アンチショッカー同盟は多くの同志を失ったが、輝かしい勝利も手に入れた。今度もやれるさ。」
「今度の計画は世界各地の同志達も賛同してくれている。俺達が世界を解放するんだ!」
そして男達は次なるテロを計画する。
「いいか……まず、政府機関をハッキングし、同時に発電施設とテレビ局に奇襲をかけて……」
リーダー格の男が地図を取り出して、ペンで攻撃地点を指していると玄関のドアが乱暴に開け放たれて、慌てた様子で仲間が入ってくる。
「大変だ!ショッカー警察が来るぞ!」
「何だと!?」
その瞬間、ショッカー警察が来ることを告げた仲間は頭を押さえて苦痛の表情を浮かべ、その場にうずくまった。
何事かと仲間達の視線が仲間から玄関のドアの方に集まる。
すると、拳銃を逆さに持ったスーツ姿の男が玄関先に立っていた。このスーツ男が拳銃のグリップで仲間を殴りつけたのだろうと彼らには容易に想像出来た。
男は警察手帳を広げた。
「ショッカー警察だ!貴様らには不穏分子の疑いがある!抵抗するなよ!」
するとスーツ姿の男が警察手帳から拳銃に持ち替え、ライオットシールドを持った武装警察官を引き連れてせまい室内になだれ込む。
「検挙ーーー!!!」
アンチショッカー同盟のメンバーは武装警察官に殴られ、蹴られ、電磁手錠をかけられていく。
「離せ!離せーー!!」
「この!クタバレ、独裁者の犬共め!」
メンバーは武装警察官に引きずられる形で外に停めてある囚人護送車に連行される。外にはマイクを持ったリポーターやテレビカメラを持った集団が集まっていた。ある記者はカメラを構えて、不規則にフラッシュを焚いていた。
「えー、只今、ショッカー警察により
テロリストの隠れ家の検挙が行われたようです!あ、容疑者が出てきました!」
「不穏分子こと、アンチショッカー同盟は2052年の沢芽市バイオテロ事件で組織の9代目指導者、南光太郎が逮捕されたことで、組織は瓦解。今回、検挙されたのは地下で活動を続ける残党の一部と見られております。」
そしてその場にたまたま通りかかった市民達はアンチショッカー同盟の逮捕者に地面にあった石を拾って投げつける。
「この悪のテロリストめ!!」
「ショッカーは正義だ!お前らは
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