ifとか短編
if:Diary_Alouette's Good Day
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て見下ろすと、心配そうに自分を見上げるアルエットの姿。
「どうしたの?どこか痛いの?ゼロ…辛そうだったよ?」
「何でもない…双子ならそれらしいのが少し思い出せた…だが、名前は思い出せん」
「そっかー」
「こういうのはルインに聞けばいい、あいつは港にいる」
「ホントに?じゃあ、ルインお姉ちゃんの所に行ってくる!!」
アルエットが走り去り、アンドリューは自分の話を聞いてくれてなかったことに気付く。
「何じゃ。最近の若いもんはろくに話も聞いてくれんのか。」
「…アンドリュー、お前は一度シエルに聴覚機能を診てもらえ」
ゼロが言っていたようにルインは港にいた。
「あっ!いたっ!でも…どうしたんだろう…ルインお姉ちゃん…顔真っ赤にしてる…お熱があるのかな…邪魔になっちゃうかな」
アルエットは少し悩んだ末に別の場所に向かおうとしたが、ルインが振り返った。
「あれ?アルエットちゃんじゃない。どうしたの?」
少し顔が赤いが、ルインはアルエットに気付くと彼女に歩み寄る。
「あ、その…ルインお姉ちゃん…実はベビーエルフさん達に名前を付けてあげたくって」
「ベビーエルフに?」
微妙な表情を浮かべるルイン。
エックスからベビーエルフの危険性を聞いているので、名前を付けると情が出ないとも限らないのでアルエットにどう説得しようとルインは頭を悩ませるが。
「…うん、シエルお姉ちゃんは研究で忙しいし、ゼロがルインお姉ちゃんに聞けって………」
アルエットの期待に満ちた目にルインは思わず唸ってしまう。
「えっと…名前だよね…流石にペット感覚はいけないよね」
サイバーエルフは自分達と同じように成長すれば言語も操れるようになるため、ペットみたいな名前をつけるのは気が引ける。
「ねえ、ルインお姉ちゃん。あの子達、みんなの役に立ってくれるんだよね?良い子達なんだよね?」
「ベビーエルフは…その……あの…」
アルエットの問いに答えようにもエックスから聞いたベビーエルフのマイナスのイメージが強いのでルインは即答出来ない。
「ルインお姉ちゃん?」
「あ、ごめんね…まだ赤ちゃんらしいし、良い子に育つかまでは分からないよ。人間もレプリロイドの子供も環境次第で良い子にも悪い子にもなっちゃうからね…それはサイバーエルフも同じだと思う。」
「じゃあ私達があの子達を良い子にしてあげれば良いんだよね?私、いつもあの子たちが新しいエネルギー作ってくれますようにってお祈りしてるんだよ。あの子達にもお祈り届くといいなー。」
「………ねえ、アルエットちゃん。アルエットちゃんはあのベビーエルフ達に良い子になってもらいたいんだよね?そういう子になってもらえるように祈っ
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