ifとか短編
if:Diary_Alouette's Good Day
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大体あなたはいつもいい加減なのよ。この間も転送座標の入力を間違えそうになってたじゃない!!」
「あのー、ル、ルージュさーん。」
「あのまま転送してたらルインさん今頃デュシス遺跡の壁の中よ!」
「ねえー」
「ああーー!」
「ジョ、ジョーヌさーん。」
「そのこと内緒にしておいてくれるって約束したじゃないー!そんなこと言ったら、ルージュの立てる正義の一撃作戦のシミュレーションだって、一見緻密に計算されて完璧なプランに見えるけど、入力パラメーターをちょっと弄っただけで全然役に立たないじゃない!」
アルエットを置いてどんどんとヒートアップしていく二人の口論。
「わ…私の…せいなのかな…あー…。ご、ごめんなさあーーーい!!」
アルエットは急いで司令室を飛び出したが、ルージュとジョーヌはそれに気づかずに口論し続けている。
「表面上だけじゃなくって、もっとしっかり検証して欲しいわー。」
「そんなこと今は関係ないでしょ!ところであなた、エルピスさんに頼まれた仕事は終わったのかしら?」
「うっ。」
「後で間に合わないって泣きついてきても知りませんからね。」
「ル、ルージュこそ話をすり替えないでよ!いつも都合が悪くなったら話をすり替えてはぐらかすんだから!あなたの悪い癖よー!」
「何ですってっ!?」
「何よーっ!?」
更にヒートアップする口論。
司令室を飛び出したアルエットは息を切らしながら通路を歩く。
「はあ、はあ、はあー、困ったなー。ロシニョルおばさんはデュシスの森から戻ってきた人たちの手当てで忙しいし、ダンドさんは正義の何とか作戦に行くって言ってたから駄目だし、イブーさんはいっつもエネルゲン水晶のことばっかり…。メナートは…あ、駄目駄目!どうせまた悪戯されるに決まってるもん。新しいレジスタンスの人達はみんな忙しそうだし、それに…ちょっと怖いし。あー何で私、あの子達の名前じゃなくて相談する人で悩んでるんだろ。誰か凄ーく物知りで、で、凄ーく忙しくない人…いないかな。ルインお姉ちゃんも見つからないし…」
シエルと同じくらい慕っているルインは未だに姿を見かけないので、どうしようかとアルエットが悩んでいると、アルエットはアンドリューの姿に気付く。
「あ!お爺ちゃーん!アンドリューお爺ちゃーん!」
「お嬢ちゃん、すまんが今日はクリームパンは売り切れじゃよ。ジャムパンなら、少しは残ってるんじゃがなあ。」
レジスタンスベースで唯一の老人型のアンドリューは安定の天然ボケを炸裂させた。
「あー私パンを買いにきたお客さんじゃないです。アルエットです。」
「おお!すまんかった。アルエット…じゃったな。」
「お爺ちゃんって、いつも色んなお話してく
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