暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
ifとか短編
if:Diary_Alouette's Good Day
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れじゃあネオ・アルカディアの人達と同じ。周りの人を気遣う余裕がないなんて。あの子はこれまでも辛い思いをしてきたっていうのに…。」

せっかく遊びに来てくれたアルエットの相手が出来なかったことにシエルは自己嫌悪した。

そして一方、シエルの部屋から出たアルエットはこのレジスタンスベースのオペレーターであるルージュとジョーヌがいる司令室に入っていた。

「あのー」

アルエットが声をかけるとジョーヌとルージュが振り返った。

二人はエルピスの部下でジョーヌは明るく気さくな性格であり、ルージュは生真面目で厳しい性格だが、どちらもアルエットに優しく接してくれるため、アルエットは二人と会話する機会はそれなりに多い。

「あら、アルエットちゃん。いらっしゃい。」

「アルエットさん。ここは非戦闘員の立ち入りが禁止されているのは知ってますね。」

ジョーヌはバイザーを外して笑顔を浮かべたが、ルージュは生真面目な性格からか、非戦闘員のアルエットが司令室に入ったことを注意する。

「ごめんなさい!でも、ここ通らないとシエルお姉ちゃんの部屋に行けないんだもん。」

「ホントこのレジスタンスベースってこういうところが不便なんだよねー。」

司令室の奥の部屋には武器開発に携わっているセルヴォとドワ、そして研究室の主であるシエルしかいないものの、非戦闘員が彼らの元に向かうには確かに不便だろう。

アルエットの言葉に同意するようにジョーヌがぼやく。

「それなら仕方ありませんね。ところで何か御用ですか?」

厳しくしていた表情を穏やかなものに戻してルージュはアルエットの視線に合わせるように屈みながら用件を尋ねる。

「あっ、そうだ。シエルお姉ちゃんのとこにいるベビーエルフさん達に名前を付けてあげようと思って。」

「名前ですか。」

「ベビーエルフの?」

ルージュとジョーヌがそれぞれの反応を返す中、アルエットは未だに良い名前が浮かばないことに表情を顰めた。

「一生懸命考えたんだけど、全然いい名前浮かばなくて…」

「で、私達のところに来たんだ。」

「分かりました。では、二体のベビーエルフの名前ということで対になる言葉をいくつかピックアップしてみます。」

早速調べてくれるらしく、ルージュが端末のキーを叩く音が響く。

「あ…お願いします。大丈夫かなー。」

しばらくして調べ終えたのかルージュがアルエットに振り返る。

「お待たせしました。アノードとカソードはどうでしょうか?」

「それは、どういう言葉なの?」

「電子管や電解層の陽極と陰極を意味する言葉です。エルフのような電子的な生き物の呼称としては最適なのではないかと思います。」

確かにサイバーエルフの名前としては
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