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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・54
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ミニトマト飴:変化球も変化球、フルーツではなく野菜を飴がけにしてみた。まぁ、ドラマの『孤○のグルメ』でゴローちゃんが台湾で食べてた通り、あっちの方じゃあ割とポピュラーらしいが。注意点としては、フルーツと違い甘味の強いフルーツトマト系のトマトを使用する事。そうしないと、青臭いトマトと飴のコラボレーションを味わう事になるぞ(実体験)。

「……意外と美味しい」

「まぁ、先入観が捨てられるかがカギだな」




パイナップル飴:これはちょっと手間がかかるぞ。芯を取ってくし切りにしたパイナップルの皮を剥き、割り箸を刺して飴を絡ませる。缶詰めのパイナップルでも出来なくは無いが、シロップ漬けで甘いからオススメはしない。

「これ『パインアメ』の方が手軽で美味しいんじゃ……」

「それ以上いけない」





レモン飴:これもフルーツ飴……なのか?ドライフルーツの輪切りレモンに切れ込みを入れて、割り箸を添えてこれまた切れ込みを入れたアルミカップにおく。そこに飴を適量流し込み、冷やし固める。見た目はレモンを閉じ込めたペロペロキャンディだな。

「普通のレモン味の飴よりも、レモンの味がします」

「まぁ、レモンそのまま入ってるしな」




梅のべっこう飴:これもフルーツ飴としては変化球だな。干し梅(梅干しではなく、梅の実を干した物)を適当な大きさにちぎり、お菓子の型に入れる。飴を流し込んで冷やし固める。これで出来上がるお手軽スイーツ。干されて濃縮された梅の酸味と旨味に、べっこう飴の優しい甘さが合わさって何となくホッとする味わいの飴だ。

「梅の風味で、なんだか、落ち着きます」

「確かにフルーツ飴ってより和菓子っぽいよな」






「ふぅ、作りすぎたか?」

「いえ、皆で分けるので……むしろ足りない、かも」

「でもなぁ、もう材料が無いから打ち止めだ」

目の前には大量のフルーツ飴の山。我ながらこれだけ良く作ったもんだ。

「ありがとうございます、司令……お礼、しますね?」

「別にいいさ、お前ら労う為なんだからお礼なんて……んっ!?」

 そう言おうとしていたら、椅子に座っていた俺に跨がり、対馬が俺の唇に唇を重ねてきた。

「ふふ、これじゃあ、対馬への御褒美ですね……?ふふふ♪」

 目の前の幼女と思っていた存在は、蠱惑的な笑みを浮かべて舌嘗め摩りをしていた。やれやれ、不思議ちゃんはとんだ小悪魔だったらしい。


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