暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第百四十九話 内政を整えその六

[8]前話 [2]次話
「連中は後だ」
「特にスパルタは」
「連中は最後だ」
「やっぱりそうだね」
「最初にいきなり滅茶苦茶強いの潰してな」
「力使わないんだね」
「もう最後にしてそこまででさらに力をつけてな」
 そうしてというのだ。
「潰すな」
「そうするね」
「ああ、しかしスパルタはそこまで強いんだな」
「全員が生まれた時から鍛えられていてね」
「しかも国民皆兵でか」
「市民の生活はそれ自体が軍事訓練で」 
 それでというのだ。
「こっちじゃ男女問わずね」
「戦士か」
「しかも騎馬隊も強くて」
「銃も術も大砲も使うか」
「一騎当千、しかも統率も完璧な」
「最強軍団か」
「何でも騎士団領と東の王国が手を結んで」
 そうしてというのだ。
「諸都市国家を攻めた時にね」
「スパルタは戦ってか」
「戦場で十数倍の敵を向こうに回して」
「負けなかったのかよ」
「勝ったらしいよ」
「十数倍の相手にか」
「うん、もう統率と指揮が段違いで」
 まずこの要素があってというのだ。
「動きも風みたいでね」
「兵も滅茶苦茶強くてか」
「十数倍の敵もね」
 その彼等もというのだ。
「打ち破ったそうだよ」
「そこまで強いんだな」
「だから最後に回すのは」
「いいことだと思うよ」
 剛は久志に話した。
「僕もね」
「じゃあそうするな」
「そういうことでね」
「それで最初の難関ビザンチウムもな」
 ここで美奈代がこの街の話をした。
「ほんまにな」
「難攻不落だっていうんだな」
「陸には三重の城壁があってな」
「それで湖にもか」
「大砲をよおさん配置しててな」
「空にもか」
「対空砲万全やで」
 そちらの備えもしているというのだ。
「そやからな」
「どう攻めてもか」
「滅多なことでは陥ちんで」
「力推しで攻めてもか」
 久志はあらためて言った。
「大軍を以てしてそうしても」
「中々な」
「攻め落とせる街じゃないか」
「そや、そのこともな」
「意識してか」
「攻めような、しかしな」
 ここで美奈代は不敵に笑って話した。
「難攻不落でも絶対に攻め落とせへん街もないな」
「ああ、絶対がないことが絶対だな」
「そやからな」
「ビザンチウムも攻め落とせるか」
「それが出来るで」
「攻め方次第で」
「そういうことや」
 久志に笑って話した。
「要するに」
「それじゃあな」
「ああ、頭使うな」
「そうするな」
「それや、まあまずはな」
「ビザンチウムまで行くことか」
「それまで考えもして」
 ビザンチウム攻略の方法、それをというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ