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ヘタリア大帝国
TURN38 獅子団その一
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れから働いてもらわないといけない」 
 今の日本の状況ではこれは絶対のことだった。
「宜しくな。ただしな」
「ただし?」
「といいますと」
「これからエイリスの植民地の一つ四国を攻めるがな」
 東郷が言うのはこのことだった。
「あそこはかなり緩やかにしてもだ」
「植民地の良民を虐げる不埒なエイリスの貴族共ですか」
「気持ちはわかるが連中をみだりに成敗しないことだ」
 特にだ。平良を見ての言葉だ。
「理由はわかるな」
「反省しております」
 東郷も多くは言わず平良も多くは言わなかった。
「あの不始末。自責の念に耐えません」
「わかっていてくれればいい。貴族達はその都度憲兵達で何とかする」
「それは任せろ」
 山下もいた。山下は既にその手に剣を持っている。憲兵隊は陸軍の管轄なのだ。正義感が強いことで知られている連中だ。

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