TURN37 マレー解放その七
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戦場を離脱していく。こうしてエイリス軍はベトナムまで撤退しマレーの虎は日本帝国軍の占領するところとなった。
日本はすぐにマレーの虎の解放と独立を宣言した。これによってだ。
マレーシアもまた日本軍に加わることになった。彼はすぐに日本のところに来た。
そのうえでだ。笑顔でこう日本に言うのだった。
「では私も」
「はい、私達と共にですね」
「環太平洋経済圏に入っていいかしら」
「どうぞ」
微笑んでだ。日本も答える。
「是非お願いします」
「それじゃあね。ただね」
「ただとは?」
「私だけじゃないけれどね。入りたいのはね」
「我々の軍にですか」
「うん、この娘よ」
マレーシアは笑顔で自分の後ろを手で指し示した。そこにはだ。
ラスシャラがいた。マレーシアは彼女を日本の紹介して言うのだった。
「ラスシャラっていうのよ」
「ラスシャラさんといいますと」
「ええ。独立運動のリーダーでね」
「私達に加わってくれますか」
「いいかしら。私と一緒にね」
太平洋軍に加えて欲しいというのだ。
「そうして貰えるかしら」
「はい、是非共」
日本は微笑んでだ。マレーシアの申し出を受けた。
「参加して下さい」
「じゃあね。ラスシャラもいいわね」
「祖国さんがいいのなら」
ラスシャラは厳しい顔だがマレーシアにはこう返した。
「私もそれで」
「これで私達は独立国ね」
「はい、ですが」
「ですが?」
「日本さんに言っておくことがある」
日本を見てだ。マレーシアはその厳しい顔で言ったのだった。
「独立は喜んで受け入れさせてもらう」
「そして参戦もですね
「そうだ。そのことは礼を言わせてもらう」
独立、それはだというのだ。
「しかしだ。念を押すが」
「独立のことですか」
「若しもそれがお題目に過ぎないのならだ」
「はい、その時はどうぞ」
日本もだ。確かな顔でラスシャラに答える。
「私の前を去って下さい」
「そして真の独立を勝ち取らせてもらう」
「私に仰りたいことがあれば何でも仰って下さい」
日本もだ。ラスシャラの言葉を正面から受けていた。
「お話を聞かせて頂きます」
「貴国を信じてか」
「その様な偉そうなことは言いませんが」
「それでもだな。わかった」
「はい、宜しくお願いします」
日本も緊張、真摯なそれを以てラスシャラに応えた。そうしてだった。
ラスシャラは太平洋軍に加わった。彼女の祖国と共に。日本は無事にマレーの虎に入った。それからすぐにだった。
東郷はそのマレーにおいてだ。こう秋山に話した。
「さて、次はな」
「はい、四国ですね」
「そうだ。四国を占領、まあ解放だな」
「独立してもらってからですね」
「ベトナムだ。そこからインドに向かお
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