転職
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が…
膝の上に座るビアンカを後ろから包み込む様に抱き締め、時折胸を揉むリュカ…
そして嬉しそうに微笑みながらリュカの唇や耳たぶへキスをするビアンカ…
「お父様とお母様はラブラブなんですよぉ!素敵ですぅ!!」
「ティミーさんも大変ですね…」
「ありがとうアルル…それと僕の事はティミーで良いよ。『さん』付けはいらない。………しかしこの数ヶ月、父さんが迷惑をかけた様で…本当にごめんね…」
「い、いえ…」
アルルとティミーは共に深い溜息を吐き、リュカとビアンカを見つめ眺める。
「ビアンカさんて…何時もああなんなんですか?」
「………さすがに母さんはまともな人なんだけど…この数ヶ月、父さんと逢えなかったのが寂しかったんだろうね…その反動で………普段はまともなんだよ!父さんと違って!!」
昨晩の寝不足と相まって疲れ切った口調でティミーが呟く…丁度其処へハツキが転職を終えて戻ってきた。
「お待たせしました。無事、武闘家になる事が出来ました!皆さんのお役に立てるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします!」
「お疲れハツキ…期待してるわよ!」
ハツキが合流し、挨拶もそこそこにイチャつく夫婦を眺め続けている…
「しかし何で誰も注意しないんですかね?幾ら何でも神官が神殿内では慎む様言いそうですけど…」
そんなハツキの疑問にティミーが答えた。
「…みんな…怖いんだよ…」
「………怖い?何がです?」
「母さんの事が怖いんだよ…」
「はぁ?何言うてんの?ビアンカさんの何処が怖いねん」
エコナだけではなく、皆が不思議そうにティミーを見る。
「…あそこの壁を見てごらん…」
リュカとビアンカがイチャついている所の反対側の壁を指差すティミー。
「何か…真っ黒に焦げてるなぁ…」
ティミーが指差す壁は10メートル近くある天井までが、真っ黒に焦げている…この空間に入った時から皆が気になってはいたのだが…
「あれ…母さんがやったんだ…」
「はぁ?どうしてビアンカさんは、ダーマ神殿を燃やそうとしたの!?」
「いや違うんだ…聞いてくれアルル!別にダーマ神殿を燃やそうとしたんじゃないんだ!この世界…まぁ、僕等からしたら異世界へ着いて早々に、母さんはナンパされたんだ…僕達はこのダーマ神殿の裏手に落ち、情報収集の為に色んな人々に話を聞いてたんだけど…母さんに寄ってくるのは、盛りの付いたオスばかりで…碌な情報を提供しないクセに、しつこく口説いてくるから…その…イラついたらしくて…メラミを…」
「メ、メラミでナンパ野郎を黒こげにしちゃったんですか!?」
「してないよ!誰も傷つけてないよ!誰も居ない壁に威嚇として放ったんだ!あの焦げ跡はその時のなんだ!」
「はぁ…そんな事が…それで皆さん、恐れてるんですか…」
「それに
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