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もしもSAOの世界にVTuberがいたら。
第1話 剣の世界
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体だったVTuberとしての自己を完全なものとして確立することができた。
 
 思うように動かせる身体(アバター)。激しく動き回っても足が変な方向に曲がることなどない。衣服が身体を貫通することもない。そんな、VTuberとしての本当の身体(アバター)を手に入れることができたのだ。
 
 「うん!とりあえず最初はミオと一緒に遊ぼうって約束してますので、ミオを探しますよーっと」
 
 既にログインしているミオを探すため、フブキはその場を後にする。
 ログイン前に待ち合わせ場所として指定していた、裏道にある武器屋へとその足を一直線に進めていく。
 
 「第一層はβテストの時に何度も訪れましたからね!地理は完璧に把握してるのですよ。ふふん」
 
 『そっか、フブキちゃんはβテスターだった』『どや顔きーつね』『かわいい』『かわいい』『通報しました』『可愛いって言っただけで!?』
 
 SAOのPRとして数名のVTuberが参加した、SAOオープンβテスト。それにフブキは、同じホロライブゲーマーズ所属の3人の知り合いと参加していた。そしてそのうちの一人が、先ほど名前の挙がったミオである。
 そのため第一層の"はじまりの町"についてはある程度の知識があった。
 βテスト時代と変わらない街並みに感動しながらも、フブキは目的の武器屋へと向かっていく。
 
 『にしてもすごいなSAO。殆どリアルと一緒じゃん』『つくられた感じがしない』『そこ3次元じゃない?』『フブキングがついに我々の世界に…閃いた』『通報しました』『通報しましたニキもっと喋って』
 
 「ねー、すごいですよねー。どれだけよく見ても普通の建物と同じですもん。NPCですら人間と見間違うくらいリアルっぽい…」
 
 てくてくと武器屋へと歩く道すがら、手持無沙汰になったフブキはコメントを見やる。
 
 「そのうちNPCも自分から物を考えて話す時代が来るかもしれませんねぇ」
 
 『ここは ○○の 町です!がもう聞けなくなるというのか…』『知性間戦争の勃発じゃん怖い』『そして人間はAIに支配されるのか…』『つまり我々はフブキちゃんに支配されるのか…アリだな』『通報しました』『通報しましたニキNPC説』
 
 「なにやら私の配信のコメント欄にもNPCの方がいるようですが…っと、見えてきましたね、あれが目的地ですよー」
 
 カメラがフブキの指さした方を映すと、そこには武器屋の前でこちらに向かって両手を振っている黒髪の少女の姿があった。
 
 「こんばんみぉーん!大神ミオです!今日はよろしくー」
 
 「はーい!よろしくお願いしまーす」
 
 コメント欄が『フブミオてぇてぇ』『こんこんうーるふ!』の二つで溢れかえる。
 最早挨拶の原形すらとどめていな
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