その45
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たから。
そうして、そんな風に、私の見解を添えて忠告してみたけれど。
シスイさんは、私と同じような覚悟を既に持っていました。
ダンゾウに対して。
そしてそうやって、一晩中語り明かして、大分仲良くなれたと思ったシスイさんとはそれっきり顔を合わすことは無く。
折を見て尋ねてみたイタチさんからは、シスイさんの訃報を聞かされました。
そして、念の為に尋ねてみた所、発見されたシスイさんらしき遺体には、両目とも写輪眼がなかったそうです。
だから。
今度は私、イタチさんに忠告するべきなのでしょうか。
イタチさんの様子やうちはの人達の様子からすると、里へのクーデターっぽい感じは全然しないんですけど。
だって、まだそれぞれの名前は聞けてないけれど、私を餌付けしてくれるうちはの人が増えてますし。
いや、もしかして、これがクーデターの予兆なのかも?
だって私、九尾の器ですし?
でも、こっそり人目を忍んで野良猫に餌付けするように私に構ってくれてるような人達が、そんな事考えているようには思えないんですけど。
いや、里の目を気にして…とかいう理由で、わざとそうしているという理由をこじつけられなくもないんですけどね?
でも、だったら、私への餌付け現場を、知り合いのうちはの人に見られて取り乱すとかの反応する人はいないと思うんですよね。
だけど、私に構ってくれてるうちはの人の大半が、こぞってそんな反応示すんです。
…これって、ただ単に子供の私に情が湧いて、ついつい九尾の器を構っているのを知人に知られて焦ってるって反応ですよねぇ?
そんな人達が本当にクーデターとか考えるものなのかしら。
それとも。
クーデターを考えているからこそ、九尾の器を構っているのを知られて焦っているのかしら???
確かに、そんな風に私に構ってくれるうちはの人は少数派で、大多数は里の人達と同じように私を遠巻きにして眺めてるし、悪感情剥き出しにする人がいない訳じゃないし、そういう人と目を合わせてると瞳術かけるぞと写輪眼付きで脅される訳ですが。
でもまだ、実行されてないし。
瞳術かけられちゃうのか追及すると、いっつも苦虫噛み潰した表情で逃げてっちゃうし。
そういう人達も口先だけで、里の人間みたいに簡単に手は上げてこないし。
フガクさんみたいに警務隊として私に手を出して来た人もいっぱいいるけど、うちはの敷地内では、絶対に手を挙げてこないし。
それはやっぱりミコトさん達の影響もあるんだろうけど。
……とりあえず。
何があろうと、今日も、ミコトさんとサスケ君とイタチさんと一緒に食べるうちは煎餅はおいしいです。
とても。
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