その45
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たれ過ぎていて、同じとは確かに言い切れなくて、持っている力も違いすぎるけれど。
それに、九喇嘛の敵で、私の敵だ。
でも。
正直に言おう。
里の人間達よりも、うちはの人達の方が付き合いやすい、と。
だって、一族の長の家族であるミコトさん達が私に構ってくれてるって理由が大きかったとしても、私、九尾の器の人柱力なのに。
うちはの人達にも、そういう風に忌避されてない訳じゃないのに。
そういう風に私を忌避してる人達でも、私が会釈すると会釈してくれるし、笑いかけると、狼狽えつつも、人目を避けてこっそり頭撫でてくれたり、人によってはちょっとした駄菓子を私に握らせて、それをやるからとっととうちはの敷地から出て行けと怒鳴りつけて、暗に早く家に帰れと私を心配してくれるし。
里の人間は、そんなことする人は誰もいないのに。
会釈しても無視されるし、笑いかけると嫌そうに顔を顰められる様な反応ばっかりなのに。
なんか、うちはの人達は、里の人達と同じような反応してても、ちょっと違う。
そしてそういう人ほど、私が笑顔でお礼を言うと、再犯率が高くなって行くんですよねー。
ふふふふ。
ミコトさん達ほど親しくもないし、名前も知らないけれど、私が二言三言、笑顔で世間話をするようになってきたうちはの人達もちらほら出てきてます。
もうちょっとしたら、その人達にお名前伺ってみようかなあ、なんて、考え始めても居たりする。
勿論、その会話内容は、私が九喇嘛とのお話に慣れていたことにより、うちは語翻訳コンニャクをスキルとして既に持ち合わせていたことが大きいけれど。
でも、断然付き合いやすいのは確かだ。
これって、やっぱり、本当は同族だからなんだろうか、と考えなくもない今日この頃。
思い返してみれば、そもそも九喇嘛達は十尾のチャクラの分割体で、うちはと千手の祖でもある六道仙人は、十尾の子とも言い換えられるし。
そうすると、六道仙人の中の十尾から受け継いだ九喇嘛分を、うちはの人達は継いじゃったって解釈も有りなんじゃなかろうか。
そんなアホな事を思いつつ、イタチさんに私の送迎役の代理を申し出て、こんな風に私と一緒に私のお家への道を歩いているうちはシスイをじっと見つめる。
この人は一体どんな人なんだろう。
サスケ君のお兄ちゃんなイタチさんが、そのサスケ君みたいな顔して懐く人。
色々なことはさておき、興味津々になっちゃっても仕方なくないですか!?
じいぃっとシスイさんを見つめること暫し。
私の視線に堪えかねえたらしいうちはシスイが、足を止めてふっと笑った。
「どうも、俺は君の興味を惹いてしまったようだな。少し、話をしようか。うずまきナルト」
誘いかけられ、ちょっと考えて、素直に頷く。
その瞬間だった。
「なら、少し場所を変えよう」
「きゃ!?」
その一言でう
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