その41
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少し不満そうに述懐する。
「……だから僕、近づくなって警告した後、初戦闘に動揺してクナイ投げるの失敗したように見せかけて真っ二つにして見せたし、その人が投げた手裏剣もバラバラになったのに、あの人、それを幻術と勘違いして突っ込んできちゃって…」
「…………どこの忍だ。その間抜けは」
大量の呆れが滲んだサスケのツッコミに、サクラも同じような呆れを感じた。
本当に、サスケの言う通り、ナルトが気にする必要はないと、サクラは思った。
そうして、なんでナルトはこんなにそれを気にしているのだろう、と疑問を覚えた。
やはり、目の前で死なれたのが、そんなに負担だったのかとそう思う。
バラバラにあちこち切り刻まれて、肉の塊と言っていい状態で積み上げられていた動物の死骸を思い出し、サクラはぶるりと身を震わせた。
生き物があんな大量にあんな状態に変わるのを一人で見続けるなんて、どんな悪夢だ。
しかも、動物だけではなく、人間も。
その状況を想像して吐き気を感じつつ、何故か訪れた沈黙に、うと、としながら、サクラは眠気に包まれかけた頭で、そう言えば、と思い返した。
量が量なので、印象的には然程変わりは無かったが、それでもサクラが現場を目撃した時、人の物と分かる部分や、臓物の類は見かけなかったな、と。
そうしてその時、当然のように気が付いた。
きっと、目を覚ましたサクラやサスケが、必要以上に動揺しないように、刺激の強い物はナルトが隠してくれたのだろう。
一人で。
全て。
あそこまで、片付けた。
少し、それを呆れつつ、そのまま発狂してもおかしくはない筈なのに、ナルトは良く耐えたとサクラは思った。
その結果、ナルトはずっと一人で動揺し続けていた訳だ。
それを隠して、いつも通りを装い続けてきた訳だ。
自分は忍だから、と。
そうして、大蛇丸に殺されかけた訳だ。
忍の癖に。
いら、と、サクラの胸に小さくない苛立ちが湧いた。
それは面白くない。
非常に面白くない。
水臭いじゃないかと、ナルトに対する反感を覚えつつ、サスケの何か心当たりに思い当たった驚愕と、ナルトの肯定と、それに対するサスケの苛立ちを子守歌に、サクラはもう一度眠りに就いた。
ナルトも、サスケも、どうしてそんなに『木の葉』を嫌うのだろう。
『木の葉』は、ナルトとサスケと、そしてサクラ達が産まれて育った場所なのに、と疑問を感じながら。
ナルトとサスケは、身を寄せ合いながら、サクラには理解しきれない事を二人きりで共有しているのは薄々感じている。
それをサクラにも分けて欲しいというのも、今は無理だという事を、サクラは痛い程痛感している。
サクラはスリーマンセルとは名ばかりの、二人にとって人数合わせの存在でしかない。
心構えも、実力も。
忍として、二人に遠く及ばない。
二人に守ら
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