その41
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て、襲撃の可能性をサクラとサスケに匂わせていた音の中忍試験参加者達が襲ってきたのは。
サスケが事前にナルトの荷物の中から、ナルトが用意していた連絡用のトラップを仕掛けていって、それによって襲撃に気付いて戻って来てくれたからこそ、サクラとイノは髪の毛や打撲、掠り傷等の軽傷で済んだが、そうでなければサクラとイノはナルトを守り切れず、嬲り殺しにされていた。
そして、その時、イノには負けないと、イノになら勝てるとサクラが思った理由に気付いてしまった。
イノの『山中一族』は、代々続く忍の名家とは言え、圧倒的な攻撃力を誇る一族ではない。
精神感応や幻術を得意としていて、主に後方支援を代々担っている一族だったからだ。
もしも、ナルトのあの圧倒的な回復力とチャクラの力が『うずまき一族』の力なら。
サクラは、忍として絶対にナルトには追いつけない。
そう実感した。
そして、写輪眼を顕現させて、圧倒的な身の熟しと容赦のない攻撃方法で、あっと言う間に敵を排除したサスケの鬼気迫る姿に、サクラは敗北感に打ちのめされた。
サスケに勝てないと悟った音の忍達は、自分達の巻き物を餌に即座に逃げを打った。
それもまた、ナルトの読み通りだ。
それにもサクラには悔しい思いを抱かされる。
孤児だからと馬鹿にして碌に気にした事も無かったが、思い返せばアカデミー時代、ナルトの座学の成績は、サクラと同等、あるいは時に勝っていた時もあったように思う。
もちろん、その逆もあり、だからこそサクラはスリーマンセルを組むまで、忍としてのナルトの資質を意識した事は無かった。
けれどナルトは、体術や手裏剣術でもサスケには劣るものの、男子の中でも抜きん出ていて、常にトップクラスに収まっていたし、奮っていなかったのは忍術や幻術くらいの物だった。
もしかしたら、それが『うずまき一族』の特徴だったのかもしれない。
それか、氷遁を発動してしまえるナルト自身の希少なチャクラ質の影響だろうか。
けれど、それもナルトはこの短期間で克服し、着々と忍術を身に着け始めている。
今のところ、サクラがナルトに勝てると自負するのは、アカデミー時代、ナルトが受けていなかったくノ一としての授業で教わった事だが、くノ一としても女としても、サクラのそういう部分をサスケは評価してくれず、サクラの事を見てはくれない。
それに、くノ一としての授業を受けていなくても、ナルトは十分家庭的で女らしい。
料理上手で機転も利いて、気も良く付き、細やかな気遣いを見せてもくれる。
三代目に扱かれていた期間中、こまめに簡単な傷薬を調合して、そういうものを何も用意せず、用意出来ないサクラに分けてくれていた。
自分で使っている所を見かけた事が無かったから、あれはわざわざサクラの為に調合してくれていたに違いない。
だって、渡された薬がなく
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