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ヘタリア大帝国
TURN37 マレー解放その四
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「だから日本帝国の環太平洋経済圏に入ったら」
「立場は結構なものたい」
「そうなるね。オーストラリアはね」
「とにかく独立はこちらとしても歓迎たい」
 ニュージーランドはこのことは素直に言うことができた。
「イギリスさんには悪いたいが」
「ははは、イギリスさん今凄く苦しんでるだろうね」
「悪い人ではないたいが」
「ちょっとね。素直じゃないしお料理下手過ぎるし」
「独立したいと思っていた時たい。じゃあ」
「とりあえずは日本帝国のお手並み拝見だね」
 こうした話をしながらだ。彼等は日本と共にマレーに入った。マレーではいきなりだった。植民地の艦隊は戦線を離れた。それを見てだ。
 エイリス軍の司令官は難しい顔になり言った。
「何っ、どういうつもりだ」
「まさか日本帝国の独立を保障するという宣言にでしょうか」
「同調してのことでしょうか」
「おそらくはそうだな」
 司令官は難しい顔のままで将校達に返した。
「乗せられるとは思ったがな」
「そうですか。しかし」
「現金な者達ですな」
「全く。独立宣言なぞお題目に過ぎないというのに」
「それに踊らされるとは」
「覚えておくがいい」
 難しい顔でだ。また言う司令官だった。
「日本帝国軍はここで破る」
「ではこのままですね」
「あの魚の軍団を攻めますか」
「何だ、あの艦隊は」
 司令官は日本軍の彼等から見てはかなり異様な艦隊を見て言う。
「鮫やエイがいるではないか」
「亀に烏賊もいます」
「魚屋の様ですね」
「魚なぞ鱈か鮭位ではないか」
 エイリスでは魚はそうしたものしか食べない。エイリスの食生活は他の国から見れば恐ろしいまでに貧しい。
「鯨や何なりとな」
「日本は奇妙な国ですが」
「魚を艦隊に使うとは聞いていましたが」
「実際に見ると異様ですな」
「いや、全く」
「大した相手ではなさそうだな」
 司令官は魚を見てすぐにこう思った。
「よくここまで来られたものだ」
「ええ。しかしそれもですね」
「ここで終わりですね」
「奴等の進撃も」
「数も少ない」
 司令官は敵の数も見ていた。見ればエイリス軍の半分程度だ。
 その数も見てだ。司令官は言うのだった。
「どうということはないな。ではだ」
「はい、それではですね」
「このまま正面から攻めましょう」
「エイリス軍らしく正々堂々と戦い勝ちましょう」
「名乗りを挙げて」
「東洋の魚屋に騎士の戦いを教えてやろう」
 司令官はもう勝った気でいた。完全に。
「では全軍進撃だ」
「了解です」
「それでは」
 幕僚達も司令官の言葉に応える。そうしてだった。
 エイリス軍は実際にだ。前にいる日本帝国軍に対して堂々と名乗りを挙げてきたのだった。司令官の言葉通り。
 それを受けてだ
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