第百四十八話 連合王国降伏その十三
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「まずはな」
「使者を送っていってね」
「そしてな」
それからというのだ。
「戦を最低限にしてな」
「そうしてどうしても降らない勢力だけをね」
「攻めていくな」
「それがいいわね、戦の用意が出来たら」
「出陣するな、三十万の兵を率いて」
そしてというのだ。
「あちらに向かうな」
「三十万ね」
「ああ」
久志は確かな声で応えた、応えつつ動かす軍の規模が勢力が拡大されるにつれて大きくなっていることを感じていた。
そのうえでだ、双葉に話した。
「それだけの軍をまず諸都市国家群の方に集めてな」
「そうしてよね」
「戦うな」
「そうするわね」
「帝国領から守りの兵力を置いて」
そしてというのだ。
「三十万の兵をな」
「出すのね」
「そうするな」
「三十万ね」
双葉はその兵の数について考える顔になって言った。
「この浮島でそこまでの兵を動かせる国はないわ」
「そうだよな」
「もう文句なしにね」
それこそというのだ。
「私達はこの浮島で最大の勢力よ」
「そうなってるな」
「この半島にね」
さらにというのだ。
「地中湖南岸を掌握して」
「西の連合王国の半島もな」
「そちらも手に入れたから」
それでというのだ。
「そこまでの兵もね」
「動員出来る様になったな」
「ええ、じゃあね」
「その三十万の兵でな」
「ビザンチウムやスパルタも攻めるわね」
「そうしてな」
「地中湖沿岸部は完全に掌握するわね」
「そうするな、湖沿岸部を掌握したらな」
完全にというのだ。
「相当に大きいしな」
「だからよね」
「ああ、そこからな」
さらにというのだ。
「騎士団領とも王国とも東の王国ともな」
「どうするかね」
「そうした話になるな」
「そうね、その時も」
「地中湖を掌握したらな」
それだけの勢力を持てばというのだ。
「少なくとも国力では圧倒してるからな」
「その分有利に戦えるわね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「今はな」
「地中湖沿岸部の掌握ね」
「それを目指すな、その為に」
まずはというのだ。
「諸都市国家群もな」
「倒すわね」
「ああ、けれど戦はな」
それはとだ、久志はあらためて言った。
「当分先だよ」
「連合王国との戦ですが」
どうしてもとだ、源三が言ってきた。
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