第8章:拓かれる可能性
第240話「根源接続」
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攻撃によって“天使”もダメージを受けたのか、よろめいた。
その瞬間にヴィータは拘束を抜け出し、そのまま横殴りで吹き飛ばす。
「シャマル!」
「ええ!」
そこへ、さらにはやてがバインドで拘束。
そして、トドメにシャマルがクラールヴィントを用いて、魔力糸で縛り、そのまま圧迫する事でズタズタに引き裂く。
「『主!後数秒で突破されます!』」
「『わかった!一旦アインスとザフィーラは下がって!』」
相手の数も多いため、はやて達も相応の人数に襲われていた。
その人数をほとんど担当していたのがアインスとザフィーラだ。
ザフィーラが盾を担当し、アインスがそれを支える形で、何とか耐えていた。
その間に他の“天使”を一人ずつ仕留めていく作戦だった。
「まだ倒しきれないか……!」
ズタズタに引き裂いてなお、“天使”は沈黙しない。
反撃の理力の閃光が放たれ、シグナムとシャマルがその場から飛び退く。
「だったら、まとめて潰してやる!」
直後、巨大化したヴィータのグラーフアイゼンに、“天使”が叩き潰される。
「シグナム!」
「わかっている……!」
叩き潰した反動を利用し、ヴィータはその場で一回転する。
その動きで、飛んできた攻撃を回避。
同時にシグナムへ合図を送り、ザフィーラ達を超えてきた“天使”達と対峙する。
「ふっ……!」
シグナムが渾身の一閃を放つ。
しかし、その攻撃は理力の障壁にあっさりと阻まれる。
「(単純な攻撃は、やはり通じないか)」
「ぶち破ってやる!!」
「(そして、“意志”が“概念”を内包した一撃ならば、単純な威力よりも効果を発揮する……主の推測通りだな)」
直後のヴィータの一撃で障壁が破られ、シグナムははやての推測が当たっていた事を確信し、改めて一閃を放つ。
「何!?」
「……つまり、斬れば“斬れる”訳だな?」
「“性質”の片鱗を込めた……!?」
今までとは違ったアプローチの攻撃を、シグナムは繰り出した。
ただ限界以上の力で斬るのではなく、“斬る”と言う意志を込めて斬る。
“意志”が強く影響する今、そうする事で“斬る”という概念や“性質”が込められ、その影響で理力の障壁を切り裂いていた。
「『物理的な力ではなく、信念を込めて行動を為せ!そうする事で、単純な威力以上の効果を発揮するぞ!』」
「『なるほどな……はやての言う通りって訳か!』」
「『承知!』」
すぐさま念話でヴィータやザフィーラなどに伝える。
信念を込めた攻撃や防御は、長年戦い続けてきたヴォルケンリッターにとって、そこまで難しい事ではない。
「ぬ、ぐっ……!ぉおっ!!」
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