酔っ払い達の明日
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じゃあよろしく頼むわ!」
グレゴリーはそう言って通信を切った。
「はぁ・・・全く・・・仕方がない。行くか。」
そう呟くとヤンはユリアンが用意した朝食を食べ始めた。
その日の夜、ヤンはユリアンを連れて、グレゴリーの言われた通り、ハイネセンポリスの中心街へとやって来た。辺りは聴衆でごった返しており、誰もこの冴えない男が同盟軍の魔術師ヤン・ウェンリー中将であると気づいてなかった。
しばらく時間が経つと、腕章を付けた人間がヤンの下へ駆け寄り、グレゴリーが控えている場所へ案内した。
「おぉっ!よく来てくれたヤン!ユリアン君も来てくれてありがとうな!」
グレゴリーはそう言いながらヤンとユリアンに向かって熱い抱擁を交わした。
「それで?今日はいったい何を話すんです?」
ヤンがそう聞くと、
「グレッグ、まだ始めないのかよ!」
そう聴衆の声が聞こえてきた。
「おっとまさか演説を催促されるとはな。ヤン、今回の演説、是非聞いていってほしい。それじゃあ行ってくるよ。」
グレゴリーはそう言うと、壇上へ上がっていった。
「全く仕方がないな・・・ユリアン、私達も行こうか」
ヤンはそう言い、党職員の案内を受け、演説会場へ移動した。
「お、グレッグの演説が始まるぞ・・・!」
「なんとか間に合った・・・仕事切り上げてきてよかった・・・!」
「私、これ見るために、デート切り上げて来たんだから!」
「大変長らくお待たせいたしました。今回の選挙で進歩党幹事長を拝命しました。グレゴリー・カーメネフです!
さて突然ですが・・・皆さんには【やりたいこと】や【やるべきこと】があるでしょうか?私は十数年前、ある若者に出会いました。彼は、私と違い物静かな青年でリーダーシップをとるような性格ではありませんでした。ですが彼は、他にやりたいことがあったのにもかかわらず、自身の【やるべきこと】を自覚し、数多くの人々を救ってきました。
私は・・・彼のような【英雄】にはなれませんでした。・・・ですが、私は歩みを止めません。いつか、彼とは同じ頂上で出会うはずだから!
彼は【やるべきこと】を必死でやっています。皆さん、やるべきこと、やりたいことを見つけてください。私が支えます!それが、政治家の【やるべきことであり】、私の【やりたいこと】です!」
「いいぞぉ、グレッグ!」
「期待してるわよぉ!」
「「「グレッグっ!グレッグっ!グレッグっ!」」」
会場は溢れんばかりの拍手がなされ、グレッグコールが飛び交った。
「全く・・・私は早く年金暮らしがしたいだけなんだけどなぁ・・・」
ヤンは苦笑いを浮かべながらそう呟くと、
「グレゴリーさんはヤン
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