第十幕その五
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「本当に?」
「実際はどれだけおられるかわからないけれど」
それでもというのです。
「物凄く多いうえに次から次に出て来るから」
「それで多いんだ」
「ええ、人も祀られるとね」
それでというのです。
「神様になるから」
「そうなんだ」
「オズの国にもそうした神様おられるわよ」
「日本の神様でだね」
「菅原道真さんもおられるし」
まずこの人の名前を挙げました。
「織田信長さんや上杉謙信さんもね」
「おられるんだ」
「そうなの」
実際にというのです。
「オズの国にはね」
「それでどんどん増えているから」
「オズの国で一番多い神様はね」
「日本の神様なんだね」
「そうなのよ」
「本当に八百万いたら」
それこそと言うボタンでした。
「もう国が出来るね」
「そこまで多いわよね」
「うん、有り得ない位だよ」
「日本の神様の神社もあるのよ」
オズの国にはというのです。
「そしてそこで日本の神々が祀られていて」
「そこに行けばだね」
「日本の神々にもお会い出来るわね」
「その物凄く多い神様達に」
「それが出来るから」
だからだというのです。
「機会があればね」
「行けばいいんだね」
「そうしたらね」
それでというのです。
「いいわ」
「わかったよ、それじゃあね」
「機会があればね」
「僕も神社に行ってみるよ」
「そうしてみればいいわ」
「何かそうしたお話を聞くと」
どうかとです、カルロスがここで言いました。
「オズの国って本当に色々な存在がいますね」
「人や生きもの以外にもね」
「妖精がいたり神々がいたり」
「エルフやドワーフやノームもいるでしょ」
「クルマーの人達やジグゾーパズルの人達もいて」
「狐人の人達もいてね」
「本当に色々な存在がいますね」
カルロスの口調はしみじみとしたものでした。
「本当に」
「そう、まさにそれがね」
「お伽の国ですね」
「そういうことよ」
「そのことを今あらためて実感しました」
「そうよね、ではね」
トロットはカルロスにあらためて言いました。
「これからね」
「ラー神のところにですね」
「行きましょう」
「わかりました」
カルロスも頷いてでした、そのうえで。
一行はピラミッドの最上階の迷路の中を進んでいって遂にラー神の祭壇に到着しました、まずは皆沐浴をしまして。
そうして中に入るとでした、そこにです。
年老いた男の身体に鳥の頭の神様がいました、祭壇の壁には黄金に輝くとても大きな太陽と船が描かれています。
その神様が多くの神官達を従えていてトロット達に言ってきました。
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