外伝〜結成・『灰獅子隊』〜 第二部終了
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
同日、PM3:50――――――
〜ノーザン間道〜
「リィンさん……!エリスにエリゼさんも……!」
「さすがに今ので”止め”を刺せたと思ったのですが、あの状況で回避行動に移れるとは、予想以上の”化物”ですね、”猟兵王”は。」
「ええ……ですが、完全には回避できず、左腕を失ったのですから”騎神”としての戦闘能力は間違いなく落ちているでしょうね。」
「ふふっ、みんなの”絆”が生んだ”成果”ね。」
ゼクトールが左腕を失った事でヴァリマール達が勝利に限りなく近づいている事を悟ったアルフィンは明るい表情をし、真剣な表情で呟いたアルティナの言葉にセレーネは静かな表情で頷き、アイドスは微笑ましそうに仲間たちを見つめていた。
「団長……っ!?」
「お見事です、御三方共……!」
「ふふっ、利き腕ではないにせよ、左腕を失った事で”紫の騎神は両腕が使えなくなった”のですから間違いなく今後の猟兵王の”騎神”を使っての戦闘能力は下がっているでしょうね。」
「あぁ……っ!これで更なる武功を稼ぎ、そして名声を得る事ができましたね、我が主……!」
「ユ、ユリーシャさん。戦闘はまだ続いているのですから、気を抜かないでくださいね?」
一方左腕を失ったゼクトールを見たレオニダスは信じられない表情で声を上げ、クルトは口元に笑みを浮かべてヴァリマール達に視線を向け、ミュゼは静かな笑みを浮かべて呟き、ヴァリマール達の活躍にふにゃりと顔を崩して喜んでいるユリーシャの様子を見たメサイアは冷や汗をかいて苦笑しながら指摘した。
「クッ……ゼノに続いて団長まで失ってたまるものか……!」
そしてレオニダスはゼクトールの支援の為にクルト達を無視してゼクトールの元へと向かおうとしたが、そこにクルト達はそれぞれ遠距離攻撃を放ってレオニダスを牽制した。
「僕達の事を忘れないでもらおう……!」
「フフッ、私達との戦闘で疲弊している状況でもなお”猟兵王”の援護の為に向かおうとするその忠誠心はご立派ですが、まずはその前にご自分の身を心配すべきと思いますわよ?」
「貴様ら……ッ!」
双剣を構えたクルトと魔導騎銃を構えてレオニダスに狙いを定めて意味ありげな笑みを浮かべたミュゼの言葉を聞いたレオニダスは怒りと焦りが混ざった表情でクルト達を睨んだ。
「ふふっ、確かにその娘の言う通り、まずは自分の身を心配すべきだよ―――ね!」
「!?く……っ!があっ!?」
そこに不敵な笑みを浮かべたフルーレティが転位魔術でレオニダスの背後に現れると同時に鞭を振るい、フルーレティの奇襲に気づいたレオニダスは咄嗟に側面に跳躍してフルーレティの鞭を回避しようとしたがクルト達との戦闘によって疲弊した身体では人間である自分よりも圧倒的に身体能力が優れている”魔神”であるフルーレティが振るった鞭は回避しきれ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ