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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜結成・『灰獅子隊』〜  第二部終了
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軍に投降後はリィン大佐達によってシュバルツァー家の方々をサポートする身としてリィン大佐達に引き取られたのですから、当然の事をしているまでです。」
「ア、アルティナさん。」
セシリアに会釈をされたアルフィンとクルトは謙遜した様子で答え、いつもの調子で答えるアルティナの様子を見たセレーネは冷や汗をかいた。

「それで教官。かつて私達が訓練兵時代に共に切磋琢磨した”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”の面々がここに集まったのは偶然ではないですよね?」
「フランツ達は見当たらねぇが……大方フランツ達も後で俺達と合流する手筈になっているって所ですか?」
「ふふっ、さすがにあからさま過ぎたわね。その件については後で説明するとして……まずはリィン。今回の戦争のメンフィル軍側の”総大将”であられるリウイ前皇帝陛下とシルヴァン皇帝陛下の両名より貴方に対して”辞令”が下りているから、それを伝えさせてもらうわ。」
「両皇帝陛下より俺に”辞令”が……一体どのような内容なのでしょうか?」
ステラとフォルデの問いかけに苦笑したセシリアは表情を引き締めてリィンを見つめ、セシリアの話を聞いて驚いたリィンは表情を引き締めてセシリアを見つめ返した。するとセシリアは懐から一枚の書状を取り出して宣言した。
「『エレボニア帝国征伐軍総大将リウイ・マーシルン並びに現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンの名において、リィン・シュバルツァーを遊撃軍”灰獅子隊”の軍団長に命じる。なお、軍位は今までの功績を考え、”大佐”から”少将”に昇進する事とする。』――――――以上よ。」
「え……………………」
「に、兄様が”軍団長”――――――それも”少将”に昇進ですか……!?」
「確か”少将”は”中将”を務めていた叔父上の一つ下になるから……”准将”を飛ばした二階級昇進ですか……!?」
「ふふっ、おめでとうございます、リィン大佐―――いえ、リィン少将閣下。これでまた、少将閣下の目的に大きく近づけましたわね♪」
セシリアの宣言を聞いたリィンは驚きのあまり呆け、エリスは信じられない表情で声を上げ、クルトは驚き、ミュゼは微笑みながらリィンを称賛した。

「……セシリア様、失礼を承知で訊ねさせて頂きますが、何故両皇帝陛下は兄様をいきなり二階級昇進させることにしたのでしょうか?」
「それに”灰獅子隊”とは一体……」
その時エリゼが困惑の表情でセシリアに訊ね、セレーネも続くようにセシリアに訊ねた。
「まずは昇進の件ですけど、今回の軍事作戦でリィン達が”紫の騎神”に今後の戦闘に間違いなく支障が出る致命的なダメージを与えた功績で元々”准将”に昇進する予定でしたけど、”軍団長”を務める以上既に軍位が”准将”である者達と同じでは色々と都合が悪いことを考慮して、”灰獅子隊”所属の者達の中で最も上
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