外伝〜結成・『灰獅子隊』〜 第二部終了
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ず、脇腹が鞭によってえぐり取られて脇腹から大量の血を噴出させた。
「レオ!?それに嬢ちゃんはカレル離宮の時の……!って事は――――――」
フルーレティの奇襲によって深手を負ったレオニダスを見て驚いたルトガーだったがすぐにジェダル達も近くにいる事に気づいて警戒の表情を浮かべた。
「大地の力よ、今ここに収束せよ――――――メテオグレイブ!!」
「月女神リューシオンよ、邪悪なる者に正義の鉄槌を――――――神槍の流星!!」
「!!」
その時ゼクトールの背後からジェダルと共にゼクトールの背後を取ったリリカと守護天使ユリーシャがそれぞれが放てる魔術の中でもトップクラスの威力を誇る魔術をゼクトールのヘッド目掛けて放ち、二人の声を聞いたゼクトールは振り向くことなく襲い掛かる魔術を大きく側面に跳躍して回避した。
「十戒の鼓動、起死の招来。幻妖の下に馳せすとは御滅による安息と知るが良い!――――――ファントムデストラクション!!」
そこにリリカ達の傍で地面に巨大な魔法陣を展開して詠唱をしていたフィアが大魔術を発動させた。するとフィアの頭上に巨大な光の魔法陣が現れた後魔法陣からはゼクトールを丸ごと覆いつくす巨大な光のエネルギーがゼクトールへと襲い掛かった!
「な――――――!チィ……ッ!――――――オォォォォォォォォォ――――――ッ!!」
フィアが放った大魔術に驚いたルトガーはゼクトールに回避行動を取らせようとしたが背後にレオニダスがいる事に気づいて、自分が回避すればレオニダスがフィアが放った大魔術によって消し飛ばされる事を悟ると残った右腕に持っている武器に全身全霊の力を込めて自分達を襲い掛かる極太の光のエネルギーを切り裂いた!
「ぐう……っ!?ハア……ハア……」
「無事か、団長……!?」
フィアの大魔術を無効化したゼクトールだったが、その代償も凄まじく、大魔術を無効化するとゼムリアストーン製のゼクトールの得物は木端微塵に砕け散り、更に起動者であるルトガーも相当な疲労によって息を切らせており、その事によってゼクトールも地面に膝をついた。一方それを見たレオニダスはゼクトールに駆けよってルトガーの身を心配した。
「えええええええええっ!?アレを切り裂くなんて嘘でしょう〜!?」
「幾ら”不死者”とはいえ”人”の身でありながら大魔術――――――それも”不死者にとっては弱点である光の大魔術”を切り裂くなんて信じ難いことをしますね……」
「ええ……―――ですが”我が主にとっては好機”です。」
一方自分が放った大魔術を無効化された事を見たフィアは驚き、信じられない表情で呟いたリリカの言葉に守護天使ユリーシャが頷いた後口元に笑みを浮かべると、フィアが大魔術を放った後に空高くへと跳躍したジェダルは落下による勢いを利用した凄まじい一撃をゼクトールの右腕の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ