装者達のサマーバケーション
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ですが……」
「大丈夫です。野暮は僕がさせませんから、翼さんは僕に任せて楽しんでください」
まだ不安そうな翼に、緒川は笑顔を見せる。
(休んで欲しいのはあなたも同じなのですが……と言っても、緒川さんは働いてしまうのだろうな……)
あなたこそ、今日くらい素直に休めばいいのに。
そう思いながら、翼は溜息を吐きつつ、緒川と二人で仕事を忘れて休む方法を考えるのであった。
「羨ましい……」
「ほら、藤尭くん! 見守り隊を代表として来たんだから、シャキッとする! あの3組のベストショット、頼まれてるんだから」
海パンの上からアロハを羽織った藤尭と、藍色のパレオ姿の友里は、パラソルの下でカメラの準備をしていた。
(あおいさんの水着姿か……。前からスタイル良いと思ってたけど、これは中々……)
「藤尭くん、聞いてる?」
「は、はいッ! 藤尭朔也、見守り隊代表として、全力で頑張ります!」
ついつい友里を凝視していた藤尭だったが、当の本人からの呼びかけで我に返る。
突然張り切り始めた藤尭に、友里は首をかしげるも、やる気があるならそれでよし、と考え深くは追及しないのであった。
「うむ。皆、楽しんでいるようだ」
そして彼ら四組のやり取りを、弦十郎は静かに見守っているのだった。
ff
「あぁ〜……海と今1つになった気分だよ〜。ほら、翔くんも入って入って〜」
「おっと……おお、冷たい! この暑さなら、これくらいが丁度いいかもな」
波打ち際から暫く進んで、腰ほどの深さまで海に入った響に翔も続く。
「ふっふっふ〜……それっ!」
「おっと!? そう来ると思ってたよ……お返しだっ! そらっ!」
水飛沫を飛ばしてきた響に、翔もお返しとばかりに両手で掬った海水をかける。
「キャッ! やったなー! それならこうだ〜!」
「うおおおおおっ!?」
響は勢いよく翔に抱き着く。
急な事で、翔は見事にバランスを崩し、響と共に海水を巻き上げながら転がった。
「響、今のは流石に……ん? どうした?」
「…………見ないで……」
胸を両腕で庇いながら、後ろを向く響。
その背中には、あるべきはずのものが欠けていて……。
彼女の上の水着が波にさらわれてしまった事を、翔は察した。
「待ってろ、今探すからな!」
「で、でも!」
響に腕を引かれ、翔は後ろを振り向く。
「その……他の人に見られたくないから、これで……」
そう言うと、響は翔の背中にくっついた。
「響ッ!?」
「ご、ごめん! でもこれしか思い付かなくて!」
背中に触れる柔らかで弾力のある二つの双丘。
水着が外れた状態で引っ付かれているため、先端の感触までダイレクトに背中から伝わっ
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