第5話 VS炎龍
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いぞ。元の姿に戻るといい。」
ケツァルコアトルス・ドーパントは千堂の方を向くと渋々、変身解除してオーちゃんの姿に戻った。オーちゃんから排出されたメモリは千堂の方に飛んでいき、千堂の手の中に収まった。
「タダイマ!タダイマ!
ドラゴン、ヤッツケタ!ヤッツケタ!」
オーちゃんは千堂の腕にとまって報告をする。
「うん、お帰り。よくやったね。」
千堂はニッコリと微笑んだ。
自衛隊は終始、ショッカーの戦い方に驚きっぱなしだった。
「伊丹隊長、これ…どう報告したらいいんすか?」
「さぁな、俺も分からん。」
炎龍を退治する際に犠牲になった村人が数十名出てしまった。そこで防衛軍と自衛隊は協力して墓地を作り、黙祷を捧げた。
「村長、身寄りを亡くした子供や怪我人、年寄りはどうするんですか?」
「神に委ねる……。」
千堂と伊丹は黙って聞いていた。
「薄情に思うじゃろうが儂らは自分の世話で精一杯なのじゃ。理解しておくれ。そなた達には感謝しておる。もう、護衛は必要ないよ。」
そう言うと村長達、避難民は子供や怪我人、老人を残して行ってしまった。
(さて、どうしたものか………。)
本来ならばコダ村避難民の護衛はこの時点で終了した訳だが、残された者達をどうするかという問題が出てきた。
彼らを助けるために基地で避難民の受け入れをしてあげたいところだが、ショッカーに彼らを助ける義理はない。下手したら自分や部下が「反逆罪」で粛清される危険すらあった。
その時、今後の対応を思案する千堂の側に残された子供の1人が近づいて来た。そしてか細い声で―。
「僕達、置いて行かれたの?これからどうなるの?」
千堂はそれを聞いた途端、かつての自分とその子供が重なって見えた。そして目を見開き、その子供と目線を合わせる為に膝まずいた。
「大丈夫だよ、安心して。
何とかする。あそこのお姉さんの所で待っててくれるかな?」
そう言うと、防衛軍の女性兵士の所を指差して子供がそこに行ったのを確認すると体内ナノマシンを通じて"とある有力者"に連絡をとる。
「〇〇様ですか?突然で申し訳ございません。炎龍からのコダ村避難民の受け入れを許可していただきたいのです。はい、はい、…………!!!ありがとうございます!!!では、またいつか!!」
そしてもう1人の有力者とも連絡を取る。
「◎◎様、お久しぶりです。単刀直入に頼みます。コダ村避難民をオ・ンドゥルゴ基地で受け入れて挙げられないでしょうか?すでにご友人の〇〇様の許可は頂いております。後は貴方の許可さえあれば…はい………!!ありがとうございます!!」
伊丹は千堂が誰に連絡をとっているのか、何をしようと
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