第5話 VS炎龍
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、千堂は双眼鏡で前方を見る。
「伊丹2等陸尉、前方にカラスかな?やけに黒い鳥が飛び交ってますね。」
「そうですね、おっ!?何だ?あれ?」
「何だ!?あの少女は!?」
千堂が覗いた先にはフリルのついた黒服を着た少女がいた。格好はどことなく西洋人形を思わせ、外見に似合わず大きな黒光りする斧を持っていた。
「ちょっと何をしているのか聞いて来ますね。」
千堂は車から降りて、その少女に話しかけようと近づいた。
「ねぇ、貴方達は何処からいらして、どちらに行かれるのかしらぁ?」
先に話しかけたのは少女の方だった。
「我々はショッカー 防衛軍と日本国陸上自衛隊の共同偵察隊、炎龍からコダ村の避難民を安全な場所まで護送している途中です。
貴方こそ誰ですか?」
「へぇー、噂の異世界の軍隊ねぇ。
私はロウリィ・マーキュリー。
暗黒の神、エムロイの使徒。」
「エムロイ?この世界の神か?」
千堂の答えが返ってくる前にロウリィの姿を見た子供達が車を降りてロウリィの方へと群がる。
「神官様だ!」
「エムロイの使徒様だ!」
「ふーん、嫌々連れて行かれるって訳じゃな刺そうねぇ。」
子供達の様子を見て、そう呟くとロウリィはさっきまで千堂の乗っていた自衛隊の装甲機動車に近づく。
「コレどうやって動いてるのかしらぁ?」
「分かんない。僕も知りたいけど黒い服の人達以外、言葉通じないし。でも乗り心地は荷車よりずっといいよ。」
「へぇ〜、乗り心地良いのぉ〜。私も感じていたいわぁ〜。これの乗・り・ご・こ・ち。」
そう言うとロウリィは千堂の座っていた助手席に座ろうとする。
「ちょっと待て。そこは俺の席だ。
それにその車は負傷者や子供を優先に…」
「いいじゃない、1人くらい〜。あなたの座るっていうこの席は開けといてあげるからぁ。」
千堂が注意するも、ロウリィは強引に乗り込んだ。
「おいおい待て待て!小銃に触るな!」
「こんなでっかい斧を持ち込むなー!」
使徒 ロウリィを乗せた装甲機動車はひと悶着ありながらも出発した。
ギラギラと照りつける太陽と雨でぬかるんだ地面が避難民達の体力を少しずつ削り取っていく。
「おかーちゃん、のど乾いたよー。」
(ああ……せめて息子だけでも……あの「緑の人」か「漆黒の人」に………。)
そんな中、避難民達の頭上に大きな影が過ぎ去る。
炎龍の登場だった。
炎龍は避難民に襲いかかる。
「伊丹2等陸尉!千堂大尉!
赤いドラゴン…炎龍出現!!隊列後方が襲われてます!」
「「戦闘用意っ!!」」
伊丹と千堂の下した指示で即座に第3偵察隊と第1偵察隊(戦闘員含む)が瞬時に戦
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