第5話 VS炎龍
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術で培養された人造の兵士ですね。」
(クローン技術による人間の創生か。
倫理観が俺達の世界と違うのか。)
(それにしても戦闘のエキスパートでショッカー世界の人造兵士……か。
きっと屈強そうな見た目をしてるんだろうな。)
そして1時間後、1台の装甲機動車に乗ってやって来たのは――。
「「「イッーー!!!」」」
骸骨風の模様が入った黒タイツを着用した10人程の一団が千堂にショッカー式敬礼をしている。
「千堂大尉、失礼ですが彼らがあなたの仰っていた戦闘員なのですか?」
「はい、そうですが……。」
自衛官達は呆気に取られていた、というのも戦闘のエキスパートと聞いてターミ○ーター風のサングラス男やラ○ボー風の巨漢を想像していたからだ。
こんな子供向け番組に出てくる悪の組織の下っ端みたいな格好をした集団が来るとは思わなかったし、それ以前に役に立つとは思えなかった。
「戦闘員第205小隊、到着しました。」
骸骨戦闘員のうち1人が前に出て千堂に報告する。
「よし、貴官の戦闘員番号と名前、
階級を教えてくれ。」
「ハッ!No.842576、イワン。
階級は軍曹であります。」
「イワン軍曹だな。君ら戦闘員第205小隊にはコダ村の避難民の避難支援を頼む。何かあったら我々に報告するように。」
するとイワン軍曹含めた戦闘員達は姿勢を整えてショッカー式敬礼をした。
「「「イッー!!」」」
そして戦闘員達は村人達の馬車への荷物の積み込みや交通整理などを始めた。
伊丹ら自衛官達も戦闘員らと共に荷物の積み込みなどを行っているが戦闘員達が散らばり、住民の避難を手伝っているというとてつもなく奇妙な光景のシュールさに正直、引いていた。その空気を察した千堂は戦闘員達の印象を少しでも変えるべく伊丹に話しかける。
「伊丹2等陸尉、ああ見えても彼らは頼りになりますよ。なんたって常人の10倍の力を持った改造人間なのですから。」
「は?常人の10倍?」
「そうです。10倍です。証明してみせましょう……君、ちょっとこっち来て。」
千堂は馬車への荷物の積み込みが一段落ついた戦闘員の1人を呼んだ。
そして目の前にあった大きめの岩を指差して言った。
「あの岩を砕いてくれるかな?」
「イッー!!」
戦闘員は敬礼をして、岩の前に立つ。
「本当にあの岩を割るのですか!?
どう考えても無理でしょう!!」
「まぁ、見ていてください。」
戦闘員は岩の前で深呼吸すると手刀を造って
「イッーーー!!」
奇声を上げて腕を振り落として文字通り、岩を真っ二つに割った。
「そんな…こんなことが……。」
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