コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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達は自分の都合で、わたしの大切な人を傷付けた。だからわたしはこの拳を握るッ!わたしを立ち上がらせるのは、いつだってわたし自身が信じて握った正義だッ!」
アキャリナを取り囲む三人は、それぞれベルトのゼクターに手を当てる。
響とカブトはゼクターの脚、翔はゼクターの背部にあるスイッチを三回連続で押し、ゼクターホーンを元の位置へと戻す。
【ONE】【TWO】【THREE】
カウントと共に、ゼクターからのエネルギーがそれぞれの角へと収束する。
『愛に、正義……だと!?』
「そうだ。愛する人を守る為、自らの愛を貫く為に戦う。それが俺の、“男の道”ッ!」
「正義を信じて、握り締める。これが“わたしの道”ッ!」
「そして私の“天の道”」
それぞれが胸に抱く決意と共にゼクターホーンをもう一度倒すと、スパークしたエネルギーは三人の脚へと充填された。
「俺達は……」
「わたし達は……」
「「自分の道を貫き進むッ!」」
【RIDER KICK】
「「「ライダーキック!!」」」
〈我流・ライダーキック〉
〈雷抱吾蹴撃・戦神の型〉
翔と響、カブトは跳躍し、飛び蹴りを繰り出す。
三方向から挟む形でのトリプルライダーキック。
回避は不可能。防ぐだけの力も、今のアキャリナはない。
そして、彼はようやく悟った。自分の決定的な敗因は、風鳴翔に擬態した事だったのだと。
「ぐあああああああああああッ!!」
断末魔の叫びを上げ、緑色の炎と共にアキャリナは爆散した。
着地した三人は顔を見合わせると、ベルトからゼクターを外す。
変身と共にギアも解除され、響の手の中に出現したガングニールカブトゼクターも、空気に溶けるように消滅した。
「終わったな……」
「ああ。そのようだ」
「疲れた〜……っと、そうだ」
肩の力を抜く翔と響。
ふと、響は何かを思い出したように翔の手を握った。
「翔くん、ごめんね。あんな事言っちゃって……」
「いや、俺こそ響の気持ちも考えずに……すまなかった。それから、信じてくれてありがとう」
「翔くん……。うん。わたしも翔くんの事、信じてた」
互いに頭を下げ、謝る二人。
微笑みを交わし、そして抱擁する。甘い空気を醸し出す二人に天道響はフッ、と微笑む。
そんな翔と響の周囲を、ゼクター達が冷やかすように飛び回る。
「天の道のわたし!その……ありがとう。何回も助けられちゃって」
「私の方こそ、すまない。……あの人の事となると、つい我を忘れてしまうんだ」
「じゃあ……お互い様、かな?」
「そういう事にしておこう」
響は天道響と握手を交わすと、翔も含めた三人でそれぞれハイタッチを交わした。
「おーい!翔!立花さん!」
「お前らー
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